見出し画像

おひとり様について考える

ひとりでクリスマスを過ごすことを「ぼっちクリスマス」とか「クリぼっち」とかいい、肩身が狭いことのように思われていた時代もあった。
今は単独行動をわざわざ「おひとり様」と呼んだりする。

前回の記事ではクヨクヨするのも悪いことではないと書いたが、何事も、ものは言いよう、考えようだ。

ひとりを否定的に捉えるのではなく、自立した自由な人と捉え、「おひとり様」と美化して、ビジネスチャンスを見い出す動きもある。

新聞記事によると、この冬横浜のあるホテルが、おひとり様アフタヌーンティープランを売り出したところ、あっという間に完売してしまったという。
海外ツアーも「おひとり様可」ではなく、「おひとり参加限定」ツアーが人気を博しているらしい。
クリスマスケーキも3〜4人向けホールケーキに加え、ひとりサイズのミニケーキがよく売れたという。
家族で食べるときも分け合って食べるより、わたしはイチゴショート、子どもはチョコレート、あなたはピスタチオ、モンブラン…などと好きなピースを買い、自分の好みを尊重できるのがいいのかもしれない。

わたしはひとりっ子で親の干渉が重荷だったせいか、反動で単独行動を好むようになった。
他人に合わせるのが苦手なくせに自己主張できず、過剰に合わせてしまい、ストレスを感じる。

単独行動は自由でフットワークも軽く、無駄がない。
だからといって完全に孤立することもできない。

家族や友人がいる安心感があるからこそ、ひとつのバリエーションとしてひとり時間が満喫できる。

人間は社会的動物であると、学校で教わった。
人間は、人間に揉まれて成長する部分もあると思う。

先日、Amachanさんの記事を拝読して、新しい発見があった。

人間は言葉を話すようになって脳が大きくなったのではなく、集団で生活するようになり、社会が複雑化することで脳が大きくなったという説があるらしい。 

だとすれば、おひとり様を好む人間が増えると、脳が退化するのではないだろうか?

まぁ、そこまではいえないけれど、普段は会社や家庭でストレスに晒されている人が、ひとりになりたがるのは理解できる。

最終的に悲しい話になって恐縮だが、中山美穂さんの訃報にはショックを受けた。
入浴中の事故が原因で亡くなられたと発表された。
もしひとり暮らしでなかったら、助かっていたのでは…?と残念でならない。
以前記事にしたこともあるけれど、わたしの従兄弟は入浴中に亡くなったらしく、年が明けて出勤してこないということで母親が様子を見に行ったところ、第一発見者になってしまった。
死後5日ぐらい経過していたそうで、ひとり暮らしじゃなければ…と叔父叔母は嘆いていた。 
40代前半の若さだった。

わたしの友人のお姉様も50 代で亡くなられたが、ひとり暮らしで入浴中のことだったという。

来年はお正月休みが長く、暦通りなら、最大 1月6日まで休める。

もし、お身内、知人にひとり暮らしの方がいらっしゃるのなら、是非連絡を取り合ってみてください。
ヒートショック、要注意です。