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ニヒルな男

憧れてました。

テレビドラマ木枯し紋次郎

中村敦夫に。

原作は笹沢左保
主人公の紋次郎は
お侍でも町人でもなく
天涯孤独の渡世人
道中合羽に三度笠
なぜか長い楊枝をくわえてる

テーマ曲もよかったですね。

上條恒彦 だれかが風の中で

それまで時代劇の主題歌といえば

♪人生楽ありゃ 苦もあるさ〜

♪誰がよんだか 誰がよんだか
 銭形平次〜
 花のお江戸は八百八町
 今日も決めての 今日も決めての
 銭がとぶ〜

みたいなものが定番でした。

そんな中で

『だれかが風の中で』
とても新鮮であり、
ドラマの虚無的な世界を見事に
表現していました。

〽️どこかで だれかが 
 きっと待っていてくれる
 くもは焼け 道は乾き
 陽はいつまでも沈まない
 こころはむかし死んだ
 ほほえみには会ったこともない
 きのうなんか知らない
 きょうは旅をひとり
 けれどもどこかで 
 おまえは待っていてくれる
 きっとおまえは
 風の中で待っている

決め台詞も決まってました。
(あえて重複)

あっしには 
関わりねえことでござんす

この台詞に
子ども心も痺れました。

1970年代

無気力 無関心 無責任

三無主義がはびこっていたけれど

それとは違うニヒルな魅力


再放送切望


大人の目で
もう一度鑑賞してみたいドラマです。