仙台旅行(松島)
仙台のホテルは素泊まりなので、どうせなら地元の喫茶店でモーニングをと思い、近場でたまたま見つけたのがこちらのお店。
オーナーらしき女性がひとりで切り盛りしています。
注文を受けてから、パンを1枚ずつスライスしてトースト。
同時進行でコーヒーを淹れて、
丁寧なお仕事をされています。
店内のポスターによると、今年50周年を迎えた老舗でした。
長く愛される理由がわかるようなお店でした。
さて、目的地、松島にはJR仙石線で向かいます。
松島海岸駅で下車。
日本三景に数えられる景勝地だけあって駅を出ると観光客だらけです。
早速湾内を一周する仁王丸のチケットを購入。
50分コースで1000円です。
1日8本の便があります。
他社の船も航行しています。
船に乗る前に、国宝、瑞巌寺に向かいました。
〽︎松島のサーヨー瑞巌寺ほどの
寺もないとエー
民謡、斎太郎節でお馴染みの瑞巌寺です。
パンフレットの解説によると、
9世紀初頭に開創された天台宗延福寺が前身であると伝えられており、
鎌倉時代に改宗が行われ、臨済宗のお寺となり、名前も円福寺と改まります。
その後も紆余曲折を経て、江戸時代には仙台藩主、伊達政宗公が復興を命じ、5年の歳月をかけ、慶長13年(1608)に「松島青龍山瑞巌延福禅寺」と現在の名に改め、翌慶長14年に落成したということです。
以上、説明が長くなるので、かなり端折りました。
庫裡から入り、本堂を見学しました。
本堂内は撮影禁止でしたが、伊達家の菩提寺だけあって、10室の部屋にはそれぞれの使用目的に合わせたテーマがあり、障壁画や彫刻で装飾された見事な造りでした。
さて、次はいよいよ船に乗って島めぐりですが、窓際の席に座るためには、相当早く並ばなければなりません。
わたしたちは完全に出遅れました。
デッキに出て写真撮影しましたが、
人が幾重にも立っており、人と人との隙間から、一瞬のシャターチャンスを狙いました。
松島や
ああ松島や
松島や
松尾芭蕉がこう詠んだと伝えられる松島ですが、(実は芭蕉の句ではないらしい)松島湾に浮かぶ260もの島々の美しさに、余計な説明は要りません。
多島美はわたしの故郷、瀬戸内の景色にも似ていますが、太平洋の荒波と大小の島の形の面白さは、松島独特のものです。
船から降りたら、ランチタイムです。
旅先で、ガッツリ食べているので、「老婆さん、本当に風邪引いてるんですか?」というツッコミが聞こえてきそうですが、お蔭様で元気になりました。
ただ、日に数回はひどく咳き込んでしまいます。
仙石線でもしばらく咳が止まらなくなり、松島海岸で電車を降りるときに年配のご婦人から、「わたしもよく咳が止まらなくなるのよ。どうぞ」と、一粒の飴を差し出されました。
しかも、効きそうなプロポリスの飴。
地元の方か、旅の方かは存じませんが、旅先の飴一粒に何ともいえない温かさを感じました。