今どき稀な密な場所

昨日ようやく３回目のワクチン接種が完了した。

接種券は数週間前に届いたが、遠くの大規模会場に行くのは億劫だった。

近くのクリニックで受けるにしても、まず役所を通して申し込まなければならない。
面倒だけど、これが原則。

しかし、直接申し込めるところが、
数か所あった。
当然ここに予約が殺到するはず。

それでも徒歩10分という近さなので
予約の電話を入れてみた。

思いの外すんなり電話が繋がり、日曜日の11:00に予約がとれた。

ここは日曜日をワクチンの日に当てているらしい。

当日、10分前に行ってみたらドアの外まで人が並んでいる。
広い玄関は脱いだ靴でいっぱい。
問診票を出して受付を済ませる。

中は壁際にコの字型に並んだソファが満席。
真ん中のスペースにも丸椅子がズラリと並べられ、そこも人がぎっしり。
立っている人もいる。

今どきこんな密な場所は捜してもないだろう。


家族で来ている人は、大丈夫なの、
こんなに人がいっぱいで？

予約した意味あるの？
などとコソコソ囁き合っている。

狭い待合室は危険レベルの密状態。
それでもみんな隙間を空けずに座っている。

窓の外を見てみたら、人気ラーメン店並みの行列。

受付の人に、外で待ってもいいですか？と訊いたら、すぐ問診がありますので中でお待ちくださいと言われる。

程なく名前を呼ばれ、医師による簡単な問診。再び待合室へ。
次々にワクチン接種部屋へと呼び出しがかかる。

案外早く終わった。

観察してみると、待合室には接種を待つ人と接種を終えて休んでいる人が混在していることがわかった。

11:25と書いた付箋を渡された。
11:25まで待機して異常がなければ帰宅OK。

1回目２回目を受けたクリニックは1人ずつタイマーを渡されて、時間が来たらそれを受付に返して終了だった。

それに比べると随分原始的な感じだが、まあこれで無事３回目終了。

11:00の予約で11:25終了なら
かなりスピーディー。
あれだけの人をすごい勢いで捌いたことになる。
過密な待合室は気になったけれど、
取り敢えず、やったー！という気分。

２回とも副反応はほとんどなかったから今回も多分大丈夫。


蔓延防止も全国一斉に解除され、あちこちから桜の便りが届く。

一気に元の生活には戻れない
ことはわかっている。
マスクも当分外せないだろう。

それでもこの解放感。

様子を見ながら、そろりそろりと
行動範囲を広げていこう。