隣人のことをネットで知る時代
お隣のお嬢さんはインド人男性と結婚している。
元々はお母さんと長女次女の3人で暮らしていた。
お嬢さんの結婚は、まず、わたしの娘がSNSで知った。
わたしは結婚のことは、まったく知らなかったので、いきなりお孫さんを抱いていた隣人の姿を見て驚いた。
赤ちゃんがエキゾチックな顔立ちをしていたことで、二度驚いた。
その時初めて、お嬢さんがアメリカで働く、インド人男性と結婚したと聞いた。
その後、わたしの娘が本人から直接聞いた話では、アメリカにもインドにも行くつもりはなく、日本で子育てするということだった。
2年の月日が流れた。
先日、娘から「〇〇ちゃん、インドに行ってるよ!」と連絡が入った。
SNSで写真を見たらしい。
インドでダンナさんの一族郎党に囲まれて、子どもを抱いて微笑む〇〇ちゃんの写真を、わたしも確認した。
娘は「〇〇ちゃん、ついにインドに行ったんだ!」と驚いていたが、わたしは「夏休みだから遊びに行ったんじゃない?」と返した。
お隣とは仲が悪いわけではないが、玄関も駐車場も別の通りに面しているため、滅多に顔を合わさない。
隣人といえども意外に疎遠だ。
隣人の近況をネットで知る時代である。