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義母の病歴

義母は、今脳梗塞の治療で入院中である。
とはいえ、ごく軽症らしく、
2日で点滴が外れたと聞く。
ケータイにかけてみたら、いつもと変わらぬ元気な口調で、わたしがもうそろそろ…というまで、20分ぐらい喋っていた。

夫は今義母の留守宅に滞在中。
今朝もコレ持ってきてアレ持ってきての依頼が9件あったのだとか。

わたしからは、好物のスイカのカットしたやつを差し入れるようにアドバイスした。

入院当日には、大家さん(知人)にお願いして、ここに入っているアレとコレを持ってきてと事細かに指示(お願い)して入院生活に必要なものを揃えてもらったらしい。

たしか10年ぐらい前、外部の衝撃による慢性硬膜下血腫で入院したときもそうだった。
親戚の人にこの化粧品をこの引き出しからと細かく指示して、眉ペンシルを持っていったら、これじゃない、いやこれじゃないと2回ダメ出しされたという。
万事こんな調子で、80代で眉ペンシルなんてどーでもいいでしょ?と半ば呆れてしまった。

このとき、わたしも、ひと月ぐらい付いていたが、「もうムリ」と何度も限界を感じた。

見た目は、穏やかで優しげだが、こだわりが強く譲らないところもある。

あの時は頭蓋骨に穴を開け、管を通して溜まった血を抜いた。
大手術だった。
縫合が甘く、(医療ミス)数日後に縫直し。

そしてこの病気は数か月後に再発することもある。
案の定…というか2か月後にまた入院となった。
わたしはその度に夫に行ってくれと頼まれる。
京都の兄も夫もまだ現役で動けなかった。

その後骨折でひと月絶対安静ということもあった。
一人暮らしなので、入院も勧められたが、高齢者がひと月も入院していると、多くの方が寝たきりになったり、ボケたりするのだとか。
本人の意思で自宅療養になり、またもわたしがお世話係になった。
幸い私の実家が近かったので泊まらなくて済んだ。
24時間一緒にいたら間違いなくわたしがどうかなっていただろう。

その後も両目の白内障手術があった。
日帰り手術だったが、術後は外に出てはいけないと、2週間わたしが買い物、食事の支度を受け持った。

95歳一人暮らしは立派だけど、今までいろいろあった。
引っ越しの手伝いとか。
恩を売るわけじゃないが、その都度駆り出されたのはわたし。
義父の最後の10日間も病院に詰めていた。
お葬式の手配もわたしが中心になってやったなぁ。

我ながらいろいろ貢献しているなぁ。

家族がいると楽しいこともあるけれど、同じぐらい煩わしいこともある。
(ここだけのはなし)

昨日今日と義母からお中元の海苔とお酒が届いた。
入院する前に手配した品だった。