『飯尾和樹のずん喫茶』
我が家で毎週予約録画している番組は、
「マツコの知らない世界」
「100分de名著」
「飯尾和樹のずん喫茶」ですが、わたしが欠かさず観るのは「ずん喫茶」です。
お笑い芸人の飯尾和樹さんが、昭和趣味が残るレトロな喫茶店を紹介する番組です。
飯尾さんが駅に降り立ち、その街の喫茶店を2軒ずつ紹介します。
ごく普通の店主も個性的な店主もいらっしゃいます。
そんな店主やお店の魅力を、独得のおとぼけで引き出すのが、ずん飯尾さんの腕の見せどころです。
とにかくこの人は、どんな人にも低姿勢。
何を見ても、何を口にしても
「すごーい」
「素晴らしい」
「美味しい」
ヨイショの天才
キング・オブ・ヨイショ
どんな些細なことでも即座に褒め言葉に変換する才能の持ち主です。
真面目なのかオトボケなのかわからない受け答え。
嫌味がない。
下卑たところがない。
この人の話術を聞きたくて毎週この番組を観ているようなものです。
「いいなぁ」「行ってみたいな」と思わせてくれるけれど、実際に行かなくても満足してしまう。
不思議な番組です。
2代目3代目店主が登場して、家族写真などを披露しながら店の歴史を語る様は、ちょっとしたファミリーヒストリーです。
最後は無地のコーヒーカップに飯尾さんが直筆メッセージを書き込み、お店に置いて行くのがお決まりとなっています。
エピソードを面白おかしく盛り込んだメッセージも見どころのひとつです。
そして、たまに飛び出す「Go To Heaven」も見逃せません。
BGMにわたしの大好きな映画『アメリカン・グラフティ』(1973年)の挿入歌が多く使われていることも、個人的に高ポイントをつけたいと思います。
邦題『恋は曲者』