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昭和の香り エメロンとバスボン

日本でシャンプーとリンスをセットで使うようになったのはだいたい
1970年代からといわれています。

今ではリンスは、ほとんどのメーカーでコンディショナーと呼ばれています。

トリートメントもシャンプー後に使いますが、違いはリンスは髪の毛の表面にとどまり、トリートメントは中まで浸透するということだそうです。


お父さんはサクセス
お母さんはセグレタ
娘はサロンクオリティの〇〇、という具合に、家庭内に何本ものボトルがある時代です。


記憶を辿ると
クリームリンスを初めて使うようになったのは小学生の頃だったと思います。

洗面器一杯のお湯にキャップ一杯のリンスを溶かして髪全体に行き渡るように慎重に回しかける。
半分ぐらいはそのまま排水口に流れているんじゃなかろうかといつも心配でした。

櫛通りを滑らかにし、ツヤを出すために、そして香りを楽しむために、シャンプーとリンスは同じメーカーのものをセットで使っていました。

その頃シャンプーといえば
エメロンシャンプー

ライオンの製品で、名前の由来を調べると、

エメラルド+ライオン から
きているのだそうです。

ライオンがどこにいったのか
ちょっとわかりにくいですね。

エメロンシャンプー、リンスのテレビCMはCMソングと共にとても印象深いです。

全国各地を回って、街頭で
髪美人に声を掛けて
追っかけて行き
最後に振り向いてもらう
という趣向でした。

ハニー・ナイツの歌う
『ふりむかないで』

1970年にCM用に書き下ろされ、
1972年にレコード発売。

〽️泣いているのか笑っているのか
 うしろ姿のすてきなあなた


資生堂のバスボンシャンプーというのもありました。


グリーンとアンバー(琥珀色)の2種類。
透明ボトルに入っていて、斬新な感じがしました。

初代バスボンガール松本ちえこさんの歌うバスボンのうた。

〽️まんまる顔の女のコは
 いいツマになれるって
 私ってなれそう?ね、バスボン
 ふっといアシの女のコは
 つよいハハになれるって
 私ってなれそう?ね、バスボン


昭和の香りがしますね。

その後『恋人試験』がヒットしました。

他に印象に残っているCMといえば

薬師丸ひろ子さんのCM

ちゃんりんしゃんでお馴染み

ちゃんとリンスしてくれるシャンプー

ライオンの Soft in 1
1989年発売)という
リンスインシャンプーです。

忙しい現代人にピッタリの商品でしたが、今ひとつ使用感が物足りない感じがしました。
(個人の感想です)

シャンプーリンスにも歴史あり。

今は選択肢があまりに多すぎて
困ってしまいます。