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予行演習
夫が義母の老人ホーム入居の手伝いで家を空けている。
わたしは呑気に〇〇の居ぬ間に洗濯中。
しかし、これは来たるべき(わたしが先に旅立つ可能性もあるが)一人暮らしの予行演習かもしれない…と思った。
一人暮らしで自分を律することは難しい。
タガが外れて、自堕落な生活へと傾きがちだ。
食事は手抜きでいいか…
片付けは明日でいいか…
部屋を散らかしたまま寝てしまう。
ボンヤリしていると、
え!? もうこんな時間?
夫といえども人に見られる緊張感は必要だ。
監視されていなければ、自分を甘やかし、どんどん易きに流れてしまう。
自分の中で約束や締め切りのようなものをつくらなければ。
しかしチェックするのも自分だから、「ま、いいか…」となりかねない。
強い意志で、最低限度の人間らしい生活を維持しよう。
夫は口やかましいほうではないが、監視役として、一定の役割は果たしてくれているのだと気がついた。
そうだ、監視役にもせいぜい長生きしてもらわなければ。