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流氷の思い出

今からかれこれ40年ほど前のことです。

流氷を見に行こうと、女子2人で2月の極寒北海道旅行の計画を立てました。

人生初の北海道でした。
上野発の夜行列車に乗り込み、
青函連絡船で津軽海峡を渡りました。

列車内はスキー板を担いだ人でいっぱいでした。

2月の北海道は寒いということは頭ではわかっていましたが、
想像以上でした。

当時は街中で着るようなオシャレな
ダウンコートはなかったので、
スキーウェアの、ショッキングピンクに模様の入った派手なダウンを着込んで行きました。

ニット帽も被りました。

でも、足元までは気が回らなかったのです。

ちょっと底が厚めのスニーカーを履いて行きました。

札幌で観光して、味噌ラーメンと雪印パーラーのアイスクリームを食べて、というお決まりのコース。

また、夜行列車に乗って移動です。

あまり記憶が定かではないのですが、摩周湖や阿寒湖などにも立ち寄りました。
氷上を走る何かの乗り物(スノーモービル?)に乗った記憶があります。

何泊したのかも忘れましたが、
網走まで行き、網走監獄を見学して、
北浜という流氷が流れ着く駅まで行きました。

息をするたびに鼻水が一瞬で凍って
またすぐパリンと割れて、を繰り返す
面白い体験をしました。

流氷を割りながら進む観光砕氷船に乗って、

これを見に来たんだ!

はるばる来てよかったなぁーと
オホーツクの神秘的な光景に
心奪われました。


結局わたしたちは雪靴は買わず、
スニーカーで押し通しました。
何度も滑ったり、実際に転んだりして
危険を感じながらも、最終目的地釧路に辿り着き、船で東京まで戻りました。

豪華客室もあるフェリーの
二等か三等?で、畳敷きの雑魚寝でしたが、お客さんはあまりおらず、気になりませんでした。
立派な大浴場もありました。

確か、30時間ぐらいの船旅でしたが、これがまた楽しく、貴重な体験になりました。
(今はもうこの航路はないのです)

計画を立てたのは同行の友人。
彼女とは長崎、上高地、東北などあちこち旅行しましたが、いつも行き先も旅程も提案してくれて、わたしはそれに乗っかって付いていくだけ。

一歳年上で、とても頼もしい人でした。



雪が積もる度に、雪国の人が履いているような靴を買わなきゃなぁ、と思うのですが、
年に一回履くか履かないかなので、
ついつい後回しになってしまいます。

雪は予告もなしに降り積もります。

今年こそちゃんとしたスノーブーツを買うつもりです。


※写真は網走の砕氷船おーろら号の
 公式ホームページのものです。