思惑
国の方針で、年に一度の歯科健診を義務化するという話が急浮上してきました。
この話題はなんとなく知っていたけれど、昨日ラジオで詳しく解説していたので、理解できました。
以下、ラジオ(安住紳一郎の日曜天国)で聴いたことをまとめると、
歯周病になると、血管を通じて全身に菌が回って、糖尿病、心臓疾患、認知症など病気の原因になるという説がある。
歯周病は万病の元。
予防すれば、医療費の削減にもなる。
健康長寿には、まず歯のお手入れからというわけだ。
しかしこれは、表向きの理由。
今歯科医院は、コンビニの数より多いという。
歯医者さんがダブついているという現実。
1日に平均6軒は倒産、休業に追い込まれているらしい。
第一次ベビーブームといわれた昭和の時代、子どもたちが成長する過程で歯医者さんが不足して深刻な問題になった。
大学には歯学部が7つしかなかったのを一気に30近くにまで増やした。
ところが今は少子化が進んでいるだけでなく、虫歯の子どもも激減している。
1970年代には中学生の9割が虫歯だったのが、今は4割程度。
それでも歯学部の数はほぼ当時のまま。
路頭に迷いそうな歯医者さん。
この人たちを救済するという目的があるのではないか。
しかし、なぜ今なのか。
やはり、夏の参議院選挙が絡んでいるようです。
日歯連は自民党の有力な支持団体。
献金、組織票。。。
ギブアンドテイク。
国民の健康のため、医療費削減のためと耳障りのいい言葉の裏には、何やら思惑が見え隠れしているようです。
国民の代表、国会議員は、
いろいろな立場の人の代表でもあります。
一部の人の利益のためだけでなく、
国民全体のためになるのなら
結構なことです。
しかし、このような事情を知ってしまうと…。
国民皆歯科健診。
実現するのでしょうか。