いとしさとせつなさと…
法隆寺の救世観音像が特別公開中ということを知り、夫は
「この先もう、救世観音像を観ることもないんだろうな」とボソッと呟きました。
は?
今公開中なんでしょう?
観るなら今でしょ?
すぐ奈良に行ってきたら?
わたしが強めの口調でけしかけたので、夫は奈良へと旅立ちました。
大和路ひとり旅。
わたしは、「今忙しいから」と丁重にお断りし、同行しませんでした。
本当は大した用事もないのですが。
夫婦だからといって、四六時中一緒にいなくてもよいのです。
いずれ、どちらかが残されるのですから、ひとりで楽しむ練習も必要です。
夫婦でフルムーン旅行に行くのもいいですね。(古っ!)
でも、一人旅の楽しさを知ればきっと病みつきになるでしょう。
ひとりで留守番するのもまた楽しいものです。
旅先で、どこで何を食べたかは、夫のInstagramをフォローしているので、だいたいわかります。
なかなかいいお店をチョイスしているなとか、よしよし、ちゃんと名物を食べているじゃないの…とか、遠くから監視しています。
夫にはもはや、愛しさも切なさも感じませんが、闇バイトによる強盗が横行する昨今、留守中は流石に ちょっと心細かったです。
よもやnoteに悪人など…
とも言い切れず、SNSに投稿した写真を元に、家を探り当てたという話もよく聞きます。
「今、旅行中です」などと、各種SNSに不用意に投稿するのは考えものです。
空き巣に狙われる危険性もあります。
ヘッダー画像は夫の奈良土産の柿もなかです。
お互い、無事でよかったです。
用心棒とまではいいませんが、やっぱりひとりよりふたりが心強いですね。
「いとしさ」を
「恋しさ」と書く
小室流