我が家の老人問題〜母の手術
9月2日の内視鏡検査の結果、母は手術をすることになりました。
ここ半年ほどで、食欲不振、激ヤセ、貧血、出血などの急激な体調の変化がありました。
やっぱり、というか、やっと見つけてもらえたなという気持ちです。
大きな癌も腫瘍マーカーやCT検査では見つからないこともあるのですね。
まず、消化器内科の先生より検査結果の報告を受け、その数日後に消化器外科の先生から電話がありました。
「実は、明日の手術がキャンセルになったので、急ですが明日手術をすることも可能です」
あまりにも性急というか、随分乱暴な話だなと思いました。
まず会って説明を聞いて、現状はどうで、どんな手術なのか、どんなメリットデメリットがあるのか、高齢なので手術に耐えられるのか、他に選択肢はないのか、疑問点はたくさんあります。
その旨を伝えると、
「そうですよね…」
と電話越しに苦笑いされているようでした。
実際にお会いしてみると、とても可愛らしい感じの女医さんなのですが、どんな質問にも真摯に答えてくださる頼りがいのある先生という印象を持ちました。
父も同じ病気で亡くなりましたが、本人の意志を尊重して手術をしませんでした。
果たしてそれでよかったのか、未だにわかりません。
母も高齢なので、手術を回避して自然に任せようかなと思っていましたが、この先何も食べられず、ただやせ衰えて死を迎える姿を見るのは忍びないです。
面会に行くと、退院したらお寿司を食べに行こうとか、薬が苦いので何か甘いものを持ってきて、などと無邪気にいうので、大きな賭けではあるけれど、悪いところを取り除いてもらい、もう一度好きなものを食べさせてあげたいと思いました。
手術に向けて体力をつけるために更に栄養価の高い点滴を行うということで、昨日は早速首の静脈から点滴をしてもらっていました。
痛々しい姿でした。
高齢者に手術を行うことは負担が大きく、ボケが進んだり寝たきりになったりする可能性もあり、リスクが大きいです。
外科医は切るのが仕事なので、手術を勧めるのは当たり前です。
本人にも伝えましたが、決断する力はありません。
数日間悶々としましたが、医師と話したことで、結論が出ました。
承諾書を何枚も貰ってきました。
サインをするのはわたしです。