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添加物

木材由来の新素材、セルロースナノファイバー(CNF)のことを新聞で読んだ。

保湿性のある添加剤として食品、化粧品に使用され、工業製品など用途が広く、注目が高まっているという。

もっちりとした食感を出すために、和菓子などにも使うことができる。
餅菓子などは、トレハロースという添加物を使うことで、1日でカチカチになるはずの大福が数日間美味しく食べられる。
トレハロースはジャガイモやトウモロコシなどのデンプン由来の糖質だが、セルロースナノファイバーは木材由来?
同じ天然由来でも木を食べさせられるのか…
ちょっとゲンナリする。

市販のパンには大抵イーストフードが使われている。
これも食品添加物だ。

加工食品は添加物まみれといってもいい。
子育て中は添加物の本を読んだりして研究していたが、今の世の中、家庭料理、外食含めて添加物ゼロは非現実的だ。
添加物=悪と決めつけるのではなく、情報を正しく収集して、添加物にも善玉と悪玉があることを知っておきたい。

ハム、ソーセージなど肉を加工したものには、一般的には発色剤が使われている。
亜硝酸ナトリウムなどはとくに危険とされている。
スーパーは勿論、デパートの高級ハム、ソーセージでも食肉加工品はパッケージを裏返せば添加物だらけだとわかる。
なるべく無塩せきのものを買うようにしているが、そもそもあまり食べなくなった。
とはいえ、神経質になり過ぎのもどうかと思う。

今年95歳になる義母は、毎朝野菜サラダにナッツをトッピング。
トーストとハムとゆで卵というメニューを何十年も続けている。

高齢者にとっては、ハムや練り製品などの加工品は手軽なたんぱく源でもある。
大量に摂り過ぎなければ大目に見てもいいのかもしれない。


近所のスーパーの無塩せきコーナー

赤色〇号、青色〇号は近頃はあまり見かけなくなった。
これらはタール色素と呼ばれ、以前から発がん性が問題になっている。
先月アメリカで、赤色3号が使用禁止になったばかりだ。

お正月の酢蓮を食紅で薄ピンクに染めたり、桜餅などの和菓子を作るときにほんの少し水に溶いて使ったりしていた。
食紅は普通に家庭にあるものだったが、今は加工食品の色付けは野菜色素などが主流になっている。

紅麹色素もカニカマなどによく使われていたけれど、小林製薬の件でイメージが悪くなった。 

日持ちする食品は便利だけど怪しい。
合成保存料が心配だ。
その点、冷凍食品には保存料は使われていないという。

農薬のことも心配だし、人工甘味料、トランス脂肪酸、汚染された魚、どんな餌で飼育されたのかわからない家畜、国産か輸入品か…
不安材料を挙げればキリがない。

せめて、自分ができることといえば、偏食しないで、なるべく多くの食品を少しずつ食べること。
いつまた新しい学説が発表され、〇〇は危険、となるかもしれない。

情報を収集しつつも、情報に踊らされないように。

身体は食べたもので出来ている。
だけど、あれもダメ、これもダメというより、体質に合うもの、好きなものを美味しく食べたい。
美味しいものを食べると幸福感に満たされる。

時間と経済と相談しながら、コンビニおにぎりも食べるし、カップ麺も食べる。

それでそこそこ長生きできている。

※日本経済新聞2025.2.4朝刊を参考にしました。