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【旅の話②】サモア独立国とアメリカ領サモア 《感じられて本当に良かった、距離20分にして別世界》
ツバルに続いて、フィジーに移住していた当時の、週末海外第二弾。
もともと1つの国だったのが、歴史の中でアメリカ、ドイツ、イギリスなどの欧米列強に翻弄され、今の形になったサモア独立国とアメリカ領サモア。
フィジーと同じ南太平洋でも、直に触れてみないと分からない違いや空気があるはず。
クリエイティブさと移動距離は比例する(高城剛さん曰く)ということで、体感しに行ってきました。
(↑早朝、ナンディ空港からフィジーエアウェイズに搭乗)
サモア独立国
トップ画の2人が、サモア独立国に入国してから最初に出会った、第一村人のおばちゃんたち。
首都Apiaに行くバス停を教えてもらって、バス待ちで喋ってたら、ここでも第一村人に泊めてもらえそうに。笑
初日にお隣のアメリカ領サモアにも行こうと思ってたのと、サモアの全体像も現在地もよく分かってない状態すぎて泣く泣く断念しましたが、
サモアの印象も、フィジー以上にフレンドリー。
(↑バスの窓は基本フルオープン、雨が降ると手動で引き上げるスタイル。フィジーとも違う)
サモア独立国の人口は20万人でフィジーの4分の1。
こじんまりして奇麗な印象の首都アピアは、フィジーのどの街とも違う空気の活気に溢れた町で、笑顔が多い。
(↑大学)
(↑おもむろにある国連オフィス)
ちょっと山の方に歩けばすぐ郊外。
やっぱりサモアでも田舎の方が話は弾むし、温かい。
人口の4割近くがインド系のフィジーと違い、ほぼ100%がキリスト教徒のサモアではフィジーよりも教会が重厚で綺麗に作られていて、日曜日は教会以外全てがクローズします。
ホテルは割と高いところが多いですが、「ファレ」という屋根とマットレスと蚊帳だけのオープン宿泊施設があって、そこなら安い。
ホテルやバックパッカー宿は欧米人経営ですが、ファレはサモア人経営が多いのだとか。
海沿いであれば、満天の星空の下波の音をそばに聞きながら寝ることが可能!
サモアにお越しの際は、ぜひファレに。
日曜日は本当に何も空いてないので、街と山あいを歩き尽くし、教会を味わい尽くした後は、宿で教えてもらったアピアからバスで40分ほどかかる水源へ。
少しの観光客と地元の人が入れ替わり立ち替わりやってきて泳いでいく穴場で、文字通り小さな憩いの場です。
帰りはバスがなかなか無かったので、仲良くなったこの一家に連れて帰ってもらいました。
優しいし気楽で会話がめっちゃ面白い。
めちゃめちゃ良かったんですが、場所の名前は忘れちゃったので写真を宿で見せてぜひ行ってみてください。
アメリカ領サモアへ
サモア独立国のちょっと大きな家くらいの空港から、5人乗りの飛行機で20分。
(↑乗客3人。ほぼ満席)
1泊で「ただアメリカ領サモアが見たくて」と言ってサモアから来る日本人は居ないらしく苦笑。
入国管理で厳重にチェックされましたが、無事に入国。
「今行かんと一生行かんわ」と思い当日チケットとって来ましたが、来て良かった。降りた瞬間から空気がサモアと全然違うのを感じる。
顔立ち、人種は全く同じなのに、人々のオーラがまるで違う。
20分のフライトで同じサモアの島々なのに、やっぱここはアメリカ領なんやなと思わせられる空気がありました。
(↑バスで首都パゴパゴへ)
島自体はサモア独立国より圧倒的に小さくて、更に田舎。
人口が4分の1なこともさることながら、首都のパゴパゴに着いても人はまばらでレストランやホテルもほとんど無い。
人生で最も首都らしくない首都トップ3に入ります。
それでいて、人々の雰囲気がちょっとよそよそしいというか、より先進国チック。
ファッションも車のセンスもバスで流れる音楽もいきなり欧米風、車線は反対のアメリカ式でコンセントの形も違う。
レストランすらあまりないのに、マクドナルドは2つも。
ハワイやグアムのようなリゾート感は皆無で、また雰囲気が全然違います。
右はすぐ海、左はすぐ切り立った山。
そんな道が島を一周してるだけの小さな田舎の島で、人々の顔立ちや体格は隣の独立国サモアの人々と同じ感じなのに、このアメリカ文化と都会的よそよそしい感。
久しぶりに、自分の中の無意識の常識を壊してくれた気がする。
パゴパゴに着いて宿を探そうとしたけれど、観光客も珍しい場所でそもそも宿が少ないのでガイドブックに載ってる2つ3つは全部高い。
協力隊の方のブログに載っていた安宿にしようと行ってみるも、もう閉めちゃったとのこと。
さて、どうしようかと考えていたら、閉めた安宿のオーナーの従兄弟がやってる宿があるからと紹介してもらえることに。
(↑従兄弟に交渉中)
よっしゃと歩いて行ってみると、ぱっと見宿だとわからないボロ目の商店の2階で、その従兄弟はサングラス掛けたヤバそうなじいさん。
(↑この二階)
治安的にちょっとヤバめかなと警戒しながらも、1時間くらいじっくり話してみて安全と判断。泊まることにしました。
(↑泊まった部屋)
夜、彼の仕事部屋(雰囲気は秘密基地)で3時間くらい語ることに。
宿の至る所にある監視カメラの映像と書類を交互に見て、アメリカの田舎訛りな雰囲気で喋りながらタバコをふかす彼。
部屋にはギターとキーボードあり。
聞いてみたら、意外に元音楽の先生!
50年前にハワイでアフロでキーボード叩いてる写真も見せてくれた。
不意に彼のイケイケの娘が差し入れてくれたのがゲータレードとマクドだったのは、アメリカ領っぽい。笑
頼んでギターを惹いてもらったら、むちゃくちゃ上手かった。なんと言うか、味のある昔のアメリカの、しゃがれ声の渋い感じ。
怪しい雰囲気200パーだったじいさんが、ふた開けてみたらめちゃくちゃ温かい人。
こういう出会い、味があってええわあ。
早朝は、マクドナルドを出て素通りしていく車にエイズ撲滅運動を呼びかけるキャンペーンの一団と遭遇して混ざりましたが、この雰囲気もアメリカっぽい。
その辺のアメリカ領サモア人の人々のテニスに混ぜてもらい、客が居ないバーのウェイトレスと話し込み、夜は宿の前でヤンキーのたむろに混ざり、寝る前はじいさんと長々と語り。
普段使わない「味がある」って言葉がぴったりくる瞬間をたくさんくれた、アメサモ滞在となりました。
サモア独立国へ帰還
(↑20分のフライトですが、日付変更線が間に入っているので日付が16日から15日に戻っています)
サモア独立国に戻ってくると、なんかホッとしました。笑
(↑気軽に買える、タロイモと野菜&魚のココナッツ漬け。フィジーで言うココンダと味一緒)
感動は共有したいとか、道中に深く分かり合えるから楽しいとか、そういう理由でそれまで一人旅を敬遠してきたところがありました。でも、ご縁を楽しむ機動力における一人旅の魅力を再確認した週末海外に。
3日でサモア独立国とアメリカ領サモアをどちらもつながりゼロで感じた盛り沢山な週末で、次の日からの仕事の復帰はキツめでしたが苦笑、凄まじいリフレッシュになりました。
もしサモアを訪れる機会があれば、ぜひアメサモにも。
↓旅の話3つ目:更に小さな王国、週末海外@トンガの話に続く
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