
【旅の話⑫】 ベトナム・ホイアン 《注文が筆談のカフェと、じいさんの寺子屋》
シェムリアップ→バッタンバン→プノンペンとカンボジアを縦断したあと、やってきたのはベトナム。
ベトナムでは、ハノイに駐在していた大学時代の友人と、彼女のベトナム人の友達が一緒に回ってくれた。感謝!
ベトナムにある世界遺産の街、ホイアン。
街並みがめちゃくちゃ美しいこの街は、こんな提灯ロードの風景が有名。
だけど、
ここで印象深かったのは2つの場所で、あるお店と、偶然見つけた寺子屋。
注文が筆談の美しいカフェ
自転車でまわるこの日のホイアン周辺は、雨がぱらついていて蒸し暑かった。
それでも人々はたくさん歩いていて、観光客らしき人々も、結婚式らしい現地の人たちも賑わっていた。
しばらく歩いていると汗が吹き出してきて、涼しい店に立ち寄りがちになる。
連れられて入ったのは、空色と茶色のバランスが印象的な、静かなカフェ。
なんや、雰囲気がめちゃくちゃええ感じ。
なんと、ここで働いている店員さんがみんな耳の聞こえない方達らしい!
席に着くまで気づかなかった。
注文は声を使わず、こんなブロックと、紙と鉛筆を使ってオーダーする。
そんな店の雰囲気がそうさせてるのか、割と混んでた店内のお客さんも落ち着いていて、静か。
ボディーランゲージとブロック、筆談の無言の接客もとても親切で、心配りがたくさん。
話しても大丈夫やのに、自然と落ち着いて、口数は少なくなった。
(↑お茶を運んできてくれた店員さんと)
お店の奥は作業場になっていて、障がいを持つ従業員のみなさんがいろんなものを作ってる。
その取り組みの様子が全部オープンで、誰でも通り抜けできるようになっていた。
日本では、ダイアローグ・インザダークみたいな場(視覚障がいのある方々が、真っ暗闇の中お客さんをリードしてくれる)や、それの聴覚バージョンのダイアローグ・インザサイレンスはあるけれど、街中で気軽に入れるこんなカフェは見たことが無い。
社会活動としても素敵な取り組みやと思うし、普通に雰囲気よくて、近かったら普通に通ってまうと思う。(出てきたお茶もめっちゃ美味しい)
ホイアンにお越しの際は、この“Reaching Out Teahouse”、ぜひ。
じいさんの寺子屋
夕方のホイアンをそぞろ歩いてたら、こんなところを見つけた。
地域の子どもたちが無料で通って、日本文化を勉強することができる塾とのこと。
講師はハノイで20年以上働いてきて、リタイアして日本に帰ったが社会の空気が合わず、ベトナムに舞い戻ってきたというおじいさん、アベさん。
ホイアン市から派遣されてくるベトナム語-日本語通訳の方と一緒に、授業開始。
見学させていただくと、昔(戦後とか)の日本の授業風景ってこんな感じやったんかなあと思わせる、アベさんワールド全開の授業に。
印象的だったのが、子ども達がルール違反(かるたで手をかざしながら探す、周りの子が正解の札を指差す)をしたときの、「ダメって言ってるでしょ!」という厳しい声かけ。
競争ごとが大好きだというベトナム人の子ども達は、日本の子ども達以上にテンションが上がってヒートアップするらしいので大変だ、とのこと。
めげずにいちいち、しつこく注意していくアベさんの姿勢が、印象深かった。
はじめは心の中で「じいさん、厳しすぎんちゃう?」と思って見ていたけれど、徐々に「そういうのも含めてなんかええな」に変わっていった。
探してみたら、こんな記事が。東京シルバー会が、2015年から10年間続ける事業らしい。
知らんところで、いろんな取り組みがあるもんです。
ハノイのカラオケ ≒ スナック/キャバクラ/ラウンジ
ハノイでカラオケと言うと、「普通は」お姉さんたちが一緒に歌ってくれるところばかりらしい。
3人で行ってみた。
↑こんな感じ。
お姉さんの同室はどっちでもいいらしい。
日本の歌もまあまあ完備。
名前もラウンジやんけ。
彼らと最後まで大笑いして、バンコクに向かう僕を見送ってくれた。
***
最後に、ハノイでも数日街歩きしたので風景を。
ダナン、ホイアン、ハノイと、ベトナムではトータル1週間ほど過ごしました。
次はこのバックパッキング最後の目的地となった(本当はもう1カ国行きたかった)、タイへ!
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