仕事が辛いあなたに贈る。会社と争う前に知っておきたいこと
玄関にしめ縄を飾り、暮らしの大切な場所に鏡餅を供える。元日は初詣やおせち料理でお祝いし、デパートで念願の福袋をゲット。幸せを実感できる瞬間です。しかし、お正月明けは1年のなかで3番目に自殺者が多い時期(1位が夏休み明け、2位が新年度直後)です。仕事が辛すぎたと感じている人は、自己を見つめ直すいい機会です。
■会社が辛いあなたへ
社員の尊厳を軽んじる人や組織には時として厳罰で臨む必要があります。その対策も整いつつありますが、まだ時間が掛かります。あなたの「いま」が辛い場合、どうしたらいいでしょうか。仕事を客観視して限界を感じたらどうすればいいでしょうか。
いくつかの手段があります。戦う場合は次の方策しかありません。
<労働基準監督署に駆け込む>
ブラック企業対策の記事を読むと、「労基署に駆け込め」という人がいます。通常は窓口であしらわれて相手にしてもらえません。運よく監督官と面会できたとします。おそらく、次のように言われるはずです。
「会社に連絡を入れます。依頼があった旨を話しますがいいですね」
監督官は司法警察権を有しており、検察の捜査権と同質とされています。しかし、多くの案件が寄せられるので簡単には進みません。労基署に駆け込んだことは多くの社員に知られることになります。「いま」の辛い状況を改善するにはいたりません。
<労働委員会に提訴>
個別労働紛争のあっせん、ユニオンを通じて労働委員会に提訴しても、命令までに1年を費やすことになります(却下も多い)。労働委員会は公的な組織になるので、権限を行使することができますが審議が進みません。
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