なかには、読まなくていい本もある!それはどんな本?
読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、いくつかの方法を加味することで読書のスピードや吸収力が一気に加速します。
今回は新著『頭がいい人の読書術』(すばる舎)から、読書テクニックをお教えします。
その前に、なぜ本を読んでも理解できないことがあるのでしょうか。私は、2つの理由があると考えています。1つは、読む本が、自分の理解力を上回った場合です。
自分の理解力より、はるかに高い本を読むことは、初心者のうちはおすすめしません。英検4級の人が、英検3級の本を理解することは可能でしょうが、いきなり英検1級の本を理解しようとしても無理が生じるでしょう。
私の場合は、読んだ本を記事やニュースとして紹介しています。本から情報を吸い上げて活かしていくには相応の時間が必要です。本を読む人には即効性を求める人が多いですが、なかなか手応えを感じられなくても、焦らずに根気よく継続することが大切です。
2つめは、本そのもののクオリティが低い場合です。本のなかには、残念ながら、ありきたりのエッセイを寄せ集めた本、テーマがはっきりせずに軸が定まっていない本が少なからず存在します。
こういう本は読んでも印象に残りません。印象に残りませんから、記憶に定着することもありません。記憶に定着しませんから、もちろん、アウトプットすることもできないでしょう。あなたの大切な時間をムダにしないためにも、読書する前の段階で、どの本を読むか、選ぶ必要があります。
どの本を読むか選ぶ方法はいくつかありますが、書店さんに行って、実際に手に取ることをおすすめします。書店員さんに聞くのもいいでしょう。ジャンルに精通している書店員さんが見つかれば、あなたの強い味方になります。
あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。
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尾藤克之(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員)
16作品目「頭がいい人の読書術」(すばる舎)を上梓しました。
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