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「文章術」に関する記事

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「潮時」な話

アメブロを始めることにしました。noteにはアメブロユーザーが多いと聞きました。フォロバしますので宜しければ読者登録してください。 尾藤克之オフィシャルブログ「コラム秘伝のタレ」Powered by Ameba ---本日の記事はここからお読みください--- ■これ大事。わかりますか?! ---ここから--- 上司A氏: 社長の肝いりでスタートした営業わくわくプロジェクトも「潮時」だな。まったく成果が上がらない。 部下B氏: 各部門の営業情報がなかなか共有されません

お役所言葉の意味を理解しよう

「お役所言葉」というものがあります。「前向きに検討する」「対応を協議する」「可及的速やかに対処する」「全力を挙げて対応する」「厳粛に受け止めて」などの言葉を聞いたことはありませんか。こうした言葉は文章としてなにも伝えていないことと同じです。 「本件につきましては前向きに検討したいと思います」「本件についての対応を協議します」は、なにかを伝えているようでなにも伝えられていない典型になります。 【お役所言葉の例】         【真意】 「前向きに検討する」     → 

お役所言葉を改善させるには何が必要か

「お役所言葉」というものがあります。「可及的速やかに対処する」「虚心坦懐に受け止める」などの言葉を聞いたことはありませんか。こうした言葉は文章としては最悪で、なにも伝えていないことと同じです。 「検討する」「配慮する」「考慮する」などの言葉は、何かをすることを示唆しながら何もしない場合に使用されます。文字通り、「検討する」だけでは何も改善しません。さらに、抽象化を促すために「~化」「~性」など接尾語が用いられます。接尾語は単独では用いられる語ではありませんが、種類が多く造語

臨場感を高めるならこれをつかう

昨年くらいから、AI(人工知能)が話題になっています。AI の発展で人間がやる必要のない作業を中心に、少しずつ代替が進んでくることが予想されています。しかし、本質的な人間の関わりの部分が無くなることは考えにくいでしょう。 さて、擬音語、擬態語というものをご存じでしょうか。これは副詞に含まれる単語です。まず擬音語を紹介します。 ・ブーブー (豚の鳴き声) ・ドクドク (心臓の鼓動) ・ガチャン (ガラスの割れる音) ・ゴロゴロ (雷) ・ガタンゴトン (電車) ・パチパチ (

「こそあど」を多用すると意味が伝わらない

「こそあど」という、代名詞、形容動詞、副詞、連体詞の中で、指示語(指し示す働きをもつ語)をまとめた名称があります。話し手、聞き手の関係を基準にして指し示すことから指示語といわれています。 「これ」「それ」「あれ」「どれ」の指示語は、日常会話の中ではよくつかわれます。頭文字をとって「こそあど」といいます。会話のなかでは問題はないのですが、文章にするとなにを指し示しているのかわかりにくく意味が通じなくなることがあります。 「これ、それ、あれ、どれ」(代名詞) 「こんな、そんな

ご教示とご教授の違い、なしのつぶての“なし”ってなに?

昨年くらいから、AI(人工知能)が話題になっています。AI の発展で人間がやる必要のない作業を中心に、少しずつ代替が進んでくることが予想されています。しかし、本質的な人間の関わりの部分が無くなることは考えにくいでしょう。 さて、最近、twitterで文章に関連するツイートを重ねてきました。そのなかで、反響の大きかったものを5つ紹介します。 --ここから-- <1.ナシのつぶて編> A氏:彼女にLINE送ったけど返信ない。 B氏:「梨の礫」ですね。 「なしのつぶて」は連絡

韻を踏めば説得力アップ。救世主は偉人の言葉

「単純接触効果」という認知心理学における理論があります。これは、繰り返し接触することで、警戒心が薄れ、好感度が増していくというもの。 法則を導き出したザイアンス博士の名前をとって、「ザイアンスの法則」とも言われています。 この繰り返しは、CMなどでよく使われる手法です。繰り返し商品名が連呼されたり、同じフレーズが流れていたりすると、無意識に口ずさむほど印象に残りますね。また、CMによく登用されるタレントの好感度が上がるのもこの効果です。 ザイアンスは、提示回数が多いほど影

文章がうまくなりたいなら丁寧にコピペせよ

「文章がうまい人」とはどのような人でしょうか。仕事のスピードが速い人のことを「デキル人」と呼ぶことがあります。仕事のクオリティは人によって評価が異なりますが、スピードは可視化しやすいからです。 たとえば、普通の人であれば10日かかるような執筆を1日で終わらせたり、本を5日で書き上げたら誰もが速いと感じるでしょう。 実際、プロの文章家は5日程度で200ページの単行本1冊を書き上げてしまいます。私の経験上、必要以上に「クオリティ」を口にする人は、できない人が多いように感じます