初診、翌日入院
藤センセイの仕事は速い。
初診の翌日には入院することになり
慌ただしく準備をして病室に案内される。
4日後には手術をしたいという。
積極的を絵に描いたような人物だ。
ところが
前日に行った検査の内容について
内科医から「待った」がかかった。
血糖値が高くなっているらしい。
この半年、
強度のストレスの中で過ごしていたので
それが原因だと推察される。
結局のところ、
入院したまま血糖値の低下を待ち
一定の数値になるまで手術は延期となった。
その間、
低下しつつある筋力を戻すため
リハビリも同時進行で行う。
家にいるより
やることが増えて気が紛れる。
俎板の鯉である。