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【創作について】テーマは意外と作者ほどわかってない問題

テーマを具体的な言葉にできない人は意外と多い。

創作においてテーマは重要です。核となるべきものなので、当たり前なのですが作者は意外なほどわかってないことがあります。

そんなバカな?と思うでしょう。でも、シナリオを教える立場なので、「これってどういうテーマ?」と確認することはけっこうな頻度であります。その時に帰ってくるのは「友情です」とか「愛情」などのふんわりとした回答が多いのです。

まだテーマが作者の中で明確に形作られていないことで、作品でも訴えてくるべきものがふんわりしたものになっている。こういうケースは良く見られます。

テーマを主人公の行動で書いてみる。

私がオススメしているのは、テーマを主人公の行動で書いてみること。こうすると、「AはライバルだったBに告白する」となって何が描かれるかがはっきりしてくる。

具体的な行動になることで、「見せたいもの=作者が描きたいもの」と一致しているかがはっきりしてくる。また具体的な行動で決めておくと、ストーリーラインも見えてくるので全体の構成もしやすくなります。

テーマが決まってないも間違いではない。

テーマが明確でないまま書きだすこともあるでしょう。描きたいモチーフ(題材)があって、とりあえず形を探ることも不自然ではありません。そういった時に大事なのはリライト作業です。

作者の性格や傾向もありますが、書いて走り出していくなかで作品が育っていく、固まっていくことは有り得ます。最初にテーマがないといけないという固定概念はそこまで重要ではないでしょう。

大事なのは、最終的に作者が作品を完成させるに当たってテーマを明確に理解できていること。一度でテーマまでたどり着かない場合は、リライトの中で探し続けても良いと思います。


いまさら当たり前なことをと思うレベルの方には不要ですが、書きなれてない方の参考になれば幸いです。

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