Daily UI のアイデア出しをAIに頼む!-3種類のAIのブレーンストーミング力を比較してみた-
こんにちは、アジケの新卒デザイナーのKbです!只今、アジケの新卒デザイナーはUIデザインの特訓のため、Daily UIに挑戦しています。
Daily UIは毎回異なるお題が出されるのですが、その度にペルソナやサービス特徴を考えるのは意外に大変です。
そこで、Daily UI を行う際、AIにペルソナとサービスのアイデアを考えてもらってみました!
今回はデザインしやすさという観点から複数のAIの回答を比較しました。
その結果、どのAIの回答が一番優れていたのか、そしてAIを活用する上での注意点などを具体的に解説していきます。
使用したAI
今回使用したAIは以下の3つです。
① ChatGPT
OpenAIの開発した対話型AI。GPTの無料モデルを提供しています。
ChatGPTのリンク↓
https://openai.com/ja-JP/chatgpt/overview/
② Gemini
Googleが提供している無料の対話型AI。Googleの製品と相性が良いです。
③ Google AI Studio
こちらもGoogleが提供している開発者寄りのAIです。Temperatureという機能で回答のバリエーションを調整することができます。
AIに依頼した内容
今回はDaily UI 011「Flash Message」を題材にし、以下のプロンプトをAIに入力しました。
またGoogle AI StudioのTemparetureは1.0に設定しました。0.0〜2.0で設定で設定できるのでちょうど中間です。
各AIの回答
1:ChatGPTの回答
サービス内容やペルソナについては、それぞれ1つずつ、ざっくりと例を回答してくれました。
フラッシュメッセージに関しては、まずカートページ、購入完了画面などの3つの表示画面例を教えてくれました。また「成功」、「エラー」、「警告」という3タイプのメッセージ例を画面ごとにあげてくれました。
メッセージの内容は、実際の画面がイメージしやすいリアルな内容だと感じました。
ChatGPTの回答の一部はこちらです。
2:Geminiの回答
Geminiの回答には、ペルソナやサービスのアイデアが幅広く書かれていました。反面、回答内容が浅い印象を受けました。
またフラッシュメッセージの例に関しては、「成功」、「エラー」など4タイプのフラッシュメッセージに対して、それぞれ2〜4つずつ例を挙げてくれました。
Geminiの回答の一部はこちらです。
3:Google AI Studioの回答
サービスの内容やペルソナに関しては、1つずつ詳しい例を回答してくれました。
フラッシュメッセージのに内容に関しては、まずは表示画面を購入完了画面とし、その画面構成を答えてくれました。また、「成功」という1つのメッセージタイプに関して、複数のメッセージ例をあげてくれました。こちらの内容もChat GPTほどではないですが、具体的で画面イメージがしやすい内容でした。
Google AI Studioの回答の一部はこちらです。
どのAIが一番デザインに使えるのか
結論、Google AI StudioとChatGPTの併用が一番デザインしやすいと思いました。
Google AI Studioの回答は、フラッシュメッセージの内容に関して最も深く考えてくれました。またChatGPTはアイデアの量も多く回答精度も高めでした。
なので、Google AI StudioとChatGPTを併用すると、アイデアの質と量、両方が担保されて1番デザインがしやすいと考えられます!
アイデアの量は、Geminiが1番多かったです。しかし内容が浅すぎて画面のイメージが沸きづらかったため、効率よく画面をデザイントレーニングすることを目的としたDaily UIには利用しづらいと思いました。
AIを利用する注意点
AIはあくまでも補助ツール
AIを利用すると一般的なアイデアを幅広く出すことができます。ただ、最終的には人間がどのアイデアを使うのかなどを判断、改善などしてデザインを進める必要があります。
倫理的な問題点
AIが生成した内容には、偏見や差別的な内容も含まれる可能性があります。倫理的な観点から内容を精査することも必要です。
まとめ
Daily UIにAIを活用することで、効率よくアイデア出しをすることができるようになります。自分自身、アイデア出しにAIを活用したらDaily UIに取り組む時間を2/3ほどに短縮することができました。
ただ、あくまでAIを活用したアイデア出しなので、突飛なアイデアは生まれづらいです。そのため、実務でクリエイティブなアイデアを出そうとする際にガッツリ活用することはまだ難しいと思います。
ですが、UIなどのデザイントレーニングで活用する分には、時間のかかるペルソナやアイデア出しなどに大いに役立つと思います。
これからも、利用できる所ではAIを活用して、効率的にデザインできるように頑張りたいと思います!
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