虚誕解説 Part7(Remember11 Loop2)
この解説は、以下のinfinityシリーズのネタバレを含みます。
以下の作品をプレイしたことのない方は、解説をご覧になる前にプレイすることをお勧めします。
なお、このマガジンでは、Ever17についてXBox版の内容を含みません。
Never7 -the end of infinity-
Ever17 -the out of infinity-
Remember11 -the age of infinity-
BWとセルフ
悟は、記憶移植をされたような奇妙な記憶障害に陥ります。
これはEver17のホクトの肉体に宿るBWと似た現象であり、悟にもBWが宿っていることを想起させます。
こころ・悟・胎児αは、時空間転移の例外です。
一方、もう1つの時空間転移の例外として、穂鳥・犬伏・胎児βが存在します。
こちらも時空間転移の例外である以上、何らかの特殊な存在が関与していることが推測出来ます。
こちらに関与しているのがセルフであり、BWと互換性のある異次元の存在であると仮定します。
セルフは、TIPSの説明によれば0次元体なので、4次元体であるBWとは区別されるべき存在です。
しかし、3次元体であるユウキドウにとって、異次元から干渉してくるBWとセルフの区別は付きません。
従って、セルフを確実に捕らえるため、両方とも捕獲対象となります。
テラバイトディスク
テラバイトディスクは、年表の情報から分かる通り、ユウキドウ計画において重要な役割を果たしています。
テラバイトディスクなくして、ユウキドウ計画は成り立ちません。
その一方、テラバイトディスクはユウキドウ計画が実行された未来から2011年のゆに(主にスフィアにいる方)を介して過去に戻ります。
テラバイトディスクに未来の情報が記録されていたとすれば、ユウキドウ計画の参考になるのは当然です。
こうして、ユウキドウ計画とテラバイトディスクとの間で因果のループが発生します。
テラバイトディスクの記録の経緯は、大まかに2種類考えられます。
1つ目は、ユウキドウ計画中にデータ収集が行われていたパターンです。
年表から分かる通り、ユウキドウ計画は当初からデータ収集を目的にしています。
それを裏付けるように、スフィアの地下室に潜んでいた榎本は、データの整理を行っていたと発言しています。
この時のデータなどがテラバイトディスクに記録されていた可能性は大いにあります。
ただし、当然ながら避難小屋の出来事は記録することが出来ません。
また、スフィアにしても、途中で榎本が死亡するので不完全なものになります。
2つ目は、異次元体の記憶が保存されていたパターンです。
テラバイトディスクは、Ever17にも登場しました。
Ever17では、2017年の空の記憶を残すために使われます。
空の特徴は、遍在することです。
遍在という共通点により、異次元体の記憶をテラバイトディスクに保存することは、キュレイ空間では認められます。
ユウキドウによれば、悟はアイツの記憶を移植されています。
つまり、ユウキドウはアイツの記憶を操作出来る状態だったということです。
それならば、テラバイトディスクに保存することも可能でしょう。
1つ目のパターンと違って、こちらはユウキドウ計画の完全なデータです。
特に、異次元体は、第3視点もしくはそれに準ずるものを持ちます。
その記憶を閲覧することは、キュレイ空間のあらゆる可能性を見通すこと――第3の眼の開眼を意味します。
これは異次元体の接触と捕獲を可能にする鍵になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?