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小太りのおばさんが滑って転んで、漫画のように倒れた時の私の行動について

雨の日のこと。

会社の食堂に入ってきた小太りのおばさんか濡れた床で滑って転んだ。
たいそう盛大に転んだ。
ヘッドスライディングするように、うつ伏せになり、両手を前に伸ばして、漫画のように。

私は食事も終えて出るところだったので、それを数m前から目の当たりにした。

すぐ起き上がるかと思ったが、うつ伏せのまま動かない。

助けに行こうかと思ったが、連れの女性もいるようだし、立ち止まって見守るだけになった。

それでもうつ伏せのまま、動かない。

助けにいくか!?

もし転んだのが魅力的な若いOLだったら即座に駆け寄って抱き起こしただろうな。
でも転がっているのは小太りのおばさんだ。
どうする、俺!?
連れの女性もいるし、転んだだけだし、見守るか。

実際にはほんの数秒のことだろうが、こんなことを考えたように思う。

その人の体に触れたいか、触れたくないから、で助けるかどうかを判断してしまった自分。

転んだだけだし、連れの女性がいるし、というのも確かにあるが、助けるかどうかの判断にまで性的な魅力を感じるかという要因を絡めた自分に驚いた。

緊急事態でもリビドーに影響を受ける。
新たな自分の本質発見。

人間性に欠けてるな。

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