kazzmasa

デザイン研究者@xlab, UTokyo | デザイン実践者@IDL, INFOBAH…

kazzmasa

デザイン研究者@xlab, UTokyo | デザイン実践者@IDL, INFOBAHN | デザインの研究と実践を行ったり来たり、京都と東京をいったりきたり。

最近の記事

デザインリサーチ:デザインとリサーチの絡まり合い

Research Canferenceに登壇させてもらった関係でアドベントカレンダーに参加させてもらってます。何年か前からアドベントカレンダーなるものがあるなぁと思ってましたが初めてお呼びがかかって参加している次第です。 木浦さんからデザインリサーチやらユーザーリサーチやら自由にお題を設定していいと言うことで気が楽になるなか、最近書いている論文のことが頭から離れず、それと関係するリサーチとデザインの分かち難い関係に関して思考を巡らしてみようと思います。 僕は普段デザインリサ

    • コンポストとローカルとマンジーニと

      LFCコンポストをはじめてみました今月8月に始めたこともあり、数十年ぶりに取り組む夏休みの自由研究のごとく、生ごみ回収の様子を毎日記録しています。 LFCコンポストの説明に関しては公式サイトをご覧いただきたいと思いますが、簡単に説明すると、家庭で出る生ごみを回収して、微生物の働きを活用して生ごみを分解・発酵させ堆肥化する取り組みです。コンポストにはLFC以外の製品や方法もあまたありますが、LFCのコンポストは分解・発酵に関わる人間と微生物の毎日の関係づくりのハードルを下げてく

      • 【転載】 IDLが目指す、「望ましい未来」へのトランジションの為のデザイン

        先日、所属するIDLのnoteに、「IDLが目指す、「望ましい未来」へのトランジションの為のデザインと」題して寄稿しましたのでこちらにも転載します。 -- 以下、転載 --- IDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)の辻村です。 2022年が明けて早くも1月が経とうとしています。少し遅れてしまいましたが、今年、IDLが取り組んでいこうとするデザイン実践に関して考えてみました。 IDLではここのところ、「今、ここにある」ことに向き合うデザインか

        • DXについて今更ながら考えてみた

          DXと出会ったDX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)という言葉がトレンドワードとなってから既に数年が経ちます。もちろん僕自身この言葉の存在は知っていましたし、経済産業省のDXレポートやDX推進ガイドラインにて定義された意味合いも理解していました。しかし、それ以上でもそれ以下でもなく、取り立て自主的に深掘りをするモチベーションがないまま今に至っていました。 ところが、最近ある文章を読んでいた中で思いがけず普段から頻繁に参照し

        デザインリサーチ:デザインとリサーチの絡まり合い

          企業の永続的発展のための “Design as R&D”とその実践手法

          
はじめに 新年度を迎え多くの組織が新たに目標を設定したり、これまでの取り組を継続していく事を確認し合ったりしている季節かと思います。僕たちIDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)も、年度末から期初にかけてこれまでの取り組みを棚卸しし、再確認し合う事を通して、組織運営や顧客への価値提供の強化を行う為の議論をしてきました。その中から今回はIDLが考えるDesign as R&D(以下、DRD)について改めてお話ししたいと思います。 Design a

          企業の永続的発展のための “Design as R&D”とその実践手法

          デザインの現在地とこれから

          今回は、僕の所属するINFOBAHN DESIGN LAB. [以下、IDL]が掲げる4つの提供サービスとそれに付随する提供価値を通してデザインの現在地とこれからの展望を考えてみたいと思います。具体的にはデザインの対象を理解する上で通底する「文脈」の変化、そしてデザイン行為の「主体」の変化、この二つの変化を起点に考えてみます。 4つの提供サービスと提供価値IDLでは次の4つのサービスとそれに対応した提供価値を有しています。 1. 既存事業のリニューアル(課題解決) 2.

          デザインの現在地とこれから

          【転載】 「厄介な問題」に対してサービスデザインはどのように向き合うか? ーService Design Global Conference 2019レポートー

          所属する株式会社インフォバーンのコラムへ寄稿したものを以下に転載します。 サービスデザインが社会課題に臨む時、他のデザイン領域から何を学び、どう接続するか?サービスデザインの広がりに関して昨今のデザイントレンドも踏まえて話題提供をしています。 Service Design Global Conference 2019 今年のトピックは? Service Design Network (SDN)が主催する年次カンファレンス「Service Design Global Conf

          【転載】 「厄介な問題」に対してサービスデザインはどのように向き合うか? ーService Design Global Conference 2019レポートー

          Post Human Center Design

          人間中心設計を基礎とするサービスデザインではありますが、良質なサービス設計をするうえで人間と機械との親和的関係性に着目することは今や不可欠のようです。2018年秋、ダブリンで開催されたService Design Global Conferenceに関して、所属する株式会社インフォバーンのコラムへ寄稿した記事を以下に転載します。 Service Design Network (SDN)が主催する年次カンファレンス「Service Design Global Conferen

          Post Human Center Design