かっちゃまん

パズルを集めたり、将棋を指したり、ゲームに興じたり。 好きなコンテンツを自分の中だけ…

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パズルを集めたり、将棋を指したり、ゲームに興じたり。 好きなコンテンツを自分の中だけに閉じ込めておくのではなく、 自分の言葉で発信しようと思って筆をとる。急に。暇かて。

最近の記事

キャストループ 知恵の"輪"

キャストループは入門用の素晴らしい作品だ。 これは「元に戻す」パズルであり、簡単にバラバラになる。 パッケージに封入されている状態がたいへんイジワルで面白い。 あえて間違った組み立て方をした状態で入っているのだ。 ブリスターから出すともちろんすぐにバラバラになるのだが、正しい組み立て方をするには発想の転換が必要だ。 外すのも戻すのも大変エレガント。 あまりにも美しい。 パズルの魅力は難しさだけではないのだ。 所有欲を大いに満たしてくれる至高の一品。 公式難易度:1 個人

    • キャストU&U 良いパズルだ!

      キャストU&Uの見た目はいかにも武骨で、どこか異様な姿だ。 各パーツは見たことがある形なのに、組み合わさるとイカツイ。 こういう古典的な見た目のパズルは結構好みで、初めて出会ったときはちょっと嬉しい気分だった。 さっそくカチャカチャ・・・カチャカチャ・・・ ん? 2時間ほど触っていると、いくつも違和感に気づく。 その違和感がこのパズルの正体とも言える。 イメージした外れ方とさほど乖離はなかったが、予想よりは繊細な造りをしていた。 タネも仕掛けもあって面白いね。 エレガント

      • キャストキーホール 何とも評し難い 

        キャストキーホールは2015年発売の作品。 作者は意外にもVesa Timonen氏。彼は構造隠匿モノが作風なので、こんなに全貌が明らかなパズルも作るのだなと思った。 上手いこと作るもんだなーと感心した。 驚きというより、すごいね!という感覚。 一定の面白さは感じられる。 沢山ある突起のうち、どれかが少しでも違えば、 このような解き味にはならないだろう。 あえて辛く言えば、ちょっと地味キャラな感じは否めない。 これと言って推すことも無いし、何ら批判する要素も無い。 公式

        • キャストUFO 見た目ほどカワイクナイ

          キャストUFO。見た目が非常にキャッチー。 まさに、絵にかいたようなUFO! 公式動画を貼っておいてなんだが、ネタバレを嫌う人は見ないで!公式さん見せすぎだって・・・。何度言えばわかってくれるんだ! 当初イメージした解き方とは随分異なる方法ではずれることになった。 かなり苦しんだ一作。何もさせないぞ、という厳しさを感じた。 ある意味では王道な外れ方はするんだけど。解いてから「普通に考えてそれしかないよな」なーんて嘯いても虚しいもんだ。 外れたのは、はっきり言って偶然だった。

        キャストループ 知恵の"輪"

          キャストチューブ 新感覚なやつが来た

          キャストチューブ。2022年発売の新参者。これがなかなか面白かった。 公式の動画を貼っておいてなんだが、これから解きたい人は見ないほうがいい。公式映しすぎ!見えてる見えてる! 内部構造系のパズル。じっくり推測して解いてみよう。 隙間からちょっと見えるのも正当なヒントとして捉えよう。 演繹的にも帰納的にもアプローチできるので、解き甲斐がある。 最初にはずしたときは「まあこんなもんかな~エレガントさには欠けるかな~」という感じだったが、後々考えてみるともっとエレガントなやり方

          キャストチューブ 新感覚なやつが来た

          キャストデュエット 格子からの脱出

          キャストデュエット。格子状の迷路から2つのリングをはずす。 2つのリングは同形で、マグネットで引っ付いている 外した感想は・・・ちょっと素直すぎるかな?ひねりはない。 はずして戻すだけであれば、特に工夫らしい工夫も要らない。 もっと驚きが欲しいんじゃ~物足りないのじゃ~ 隠しミッションとして、4つある交点それぞれでリングを合わせるタスクもある。 一通りやってみたが、やっぱり面白くはない。 それぞれのタスクが難易度2~3という感じ。 複数の遊び方が集まっているという点では

          キャストデュエット 格子からの脱出

          成りたい歩兵、見に来た銀将。

          成りたい歩兵、見に来た銀将。

          キャストアローズ 矢の乱れ打ち

          キャストアローズ。比較的最近のパズル。2018年発売。 ハート形の板に4本の矢がぶっ刺さっている。さながら恋のキューピッドの特盛セール。エンジェルがはりきりすぎたようだ。 ピース数が5つとなるので、非常に操作が難しい。腕は2本しかないのだ! 腕が沢山ありさえすれば、ストレスフリーに楽しめるのだが・・・ 操作性にはちょっと難あり。 あるトリックが仕込まれているのだが、これがなかなか。 私は総当たり的に試していたら偶然にはずれてしまったので、解いてからトリックに気づくことに

          キャストアローズ 矢の乱れ打ち

          キャストラビ 迷宮からの脱出

          キャストラビもかなり昔からある。1997年にリリースされ、一度廃盤となったが、金銀カラーになって復刻した。 迷路系なのだが、そこは知恵の輪。ただの迷路というわけにはいかない。 迷路をじっくり目で辿ってみると、どこからでもスタートできそうに見えるし、どこからでもゴールできそうに見える。上手く作られている。全く子供だましではない。しかし注意深く観察すれば、ある違和感に気づくかもしれない。固定観念に囚われているとゴールにはたどり着けないだろう。 公式難易度:5 個人的難易度:

          キャストラビ 迷宮からの脱出

          キャストヘリックス アサガオと蔓

          キャストヘリックスは2009年発売のパズル。 作家はAkio Yamamoto氏。 アサガオをイメージした星形パーツは2枚がビスで固定されており、くるくる回る。そこに蔓のようなパーツが絡み、互いに制限を加える。 Akio Yamamoto氏の作品の中では異彩を放つ存在。キャストドルチェ・キャストバロック・キャストラディックスのような正統派とは対照的で、非常にイジワル。うかつに手を出すと痛い目を見る。 同じところを行ったり来たりして数時間を溶かし、途方に暮れるに違いない。当然

          キャストヘリックス アサガオと蔓

          キャストローター 隠れた傑作

          キャストローター。比較的新顔で2019年の発売。 純粋な知恵の輪で2ピースの難易度6は珍しく、現行のシリーズでは唯一である。さて実力はどんなものか、見せてみなさい。 手に取ってしばらくカチャカチャ・・・ こんな感じで動くのね。ルールが見えてきた。 2ピースパズルの定石「ゴールからイメージせよ」を発動する。 ゴールをイメージすると何となく仮説は立った。 でも具体的な方法がわからない。カチャカチャ・・・。 え!来た。新しい景色。絶句。やられた。 「それ」は突然に訪れた。完全

          キャストローター 隠れた傑作

          キャストオーギア 魅惑の歯車

          キャストオーギア。これも結構昔からある。2002年発売。 箱に歯車がブッ刺さった見た目はインパクト絶大。 手に取るまでは、箱と歯車の不思議な関係性は想像できないだろう。なかなか面白い動きをする。置物としての完成度も高い。 昔のキャストパズル時代の製品には実は別解がある。 ある面から別の面に移動するのを1手と数えたとき、別解は最短で10手に満たない手数でクリアできる。 この別解、結構好き。思考のエアポケットを上手く突いてくる。別解の最短手数探しは難易度5くらいの価値があるだ

          キャストオーギア 魅惑の歯車

          キャストナットケース 重厚な金属塊

          キャストナットケース。 ナットとボルトからなる本体から、閉じ込められた小さなナットを取り出すというストーリー。 内部構造系パズルで、触りながら答えを探す。 解けた時の感想は、驚きよりも疲労に近い感じ。 ああ、やっと辿り着いたか、みたいな。 しらみ潰しの総当たりでやってしまったけど、もっとスマートなやり方はあったのだろうか。 個人的にギミックはあまり刺さらなかったが、ビジュアルはなかなか良い。自立するし、オーパーツ的な禍々しさが大変怪しくて素晴らしい。 作者はオスカー氏。難

          キャストナットケース 重厚な金属塊

          キャストドルチェ 王道の傑作

          キャストドルチェ。 Akio Yamamoto氏の作品で難易度はひかえめの3。 アダムとイブをモチーフにした知恵の輪。 見た目のシンプルさからは想像できないほど味わい深い動きをする。 知恵の輪の面白さをぎゅっと凝縮したような傑作で、初心者の方にはこの作品を強く勧めたい。 Akio Yamamoto氏らしい繊細な動きが要求されるので、焦らずにじっくり取り組んでほしい。 アダムとイブの各パーツには溝が切られていて、これがカッチリ噛み合うのが初期配置だ。 この初期配置を明確にす

          キャストドルチェ 王道の傑作

          キャストスパイラル ジグソーパズル?

          キャストスパイラル。 私が持っているのはキャストパズル時代のもので鈍色だが、はずる時代では銀色になったようだ。 たった5ピースのジグソーパズル。 いかにも簡単そうだが手に取ると「あれ?はずれない 」。モチーフがとても面白いし、触った瞬間の指先に伝わる感覚が良い。 これは初心者に手渡したときのリアクションがなかなか良い。 オブジェとして置いておくのも良さげ。 パーツをよく見ると少しづつ違いがあるのに気づくが、だからと言ってどうしたらいいのかわからない。 論理で解けたら大し

          キャストスパイラル ジグソーパズル?

          キャストアムール パーツの噛合いが美しい

          キャストアムール。これも昔からある。1992年発売。Akio Yamamoto氏のデビュー作だと思う。 私が持っているのはかなり初期のやつだけど、アダムとイブのパーツが銀色だ。メッキが剥げたのか、もともと銀色だったのかもはや忘れてしまった。 パズルとしては一定の面白さはある。ちょっとしたひらめきは必要。 そんなにやれることは多くないし、長期戦にはならない。 昔は難易度5でもよかったかもしれないが、最近はインフレ環境なので実質4とか3かな。 自在に外して戻せるけど、 なぜ

          キャストアムール パーツの噛合いが美しい