こんにちは、編集者のじきるうです。
「ChatGPTとVoice Inを組み合わせればインタビュー原稿ぜんぶ書いてもらえるんじゃね?」と気付いたので試しました。
■ステップ1. ChatGPTに質問案を考えてもらう
まず、インタビューの質問案をChatGPTに考えてもらいましょう。
今回は編集者のボクにChatGPTがインタビューするというていで、以下のような指示をしました。
「Webメディア編集者のインタビュー記事を作りたいので、あなたがインタビューをしてください」としか聞いていないのに、10項目もの質問案を出してくれました。バチクソ優秀ですね。
■ステップ2. Voice Inを使って質問に答える
ボクの出番です。ChatGPTが出力した10の質問に答えていきましょう。
ただ、ぜんぶ手入力で答えるのはダルいので、Voice Inを使って口頭で答えていきます。
入力された全文は以下の通りです。
改行なし文字羅列怪文書が入力されました。
考えながら雑に喋っているので、論の飛躍や巻き戻しなどもたびたび発生しています。一切整えていないインタビューの文字起こしなんてそんなもんですよね。
最後に「はいじゃあこんな感じでよろしくお願いします記事にしてください」と指示し、次のステップに進みます。
■ステップ3. ChatGPTに記事を書いてもらう
出力された原稿が以下のとおり。
先ほどの改行なし文字羅列怪文書が、見事なまでに原稿化されました。
無編集なのでちょいちょい認識違いも見受けられますが、裏を返せば編集すればそこそこ使えるインタビュー記事にはなったように思われます。
ここまでのステップでかかった時間はわずか15分。
というか15分のうちほとんどがインタビューに答える時間だったため、記事制作そのものに使った時間はほぼゼロです。
1,000字程度の短い原稿ですが、ChatGPTとVoice Inを使えば簡単なインタビュー記事ならすぐに作れそうですね。これはやべぇ。
■蛇足. 記事を編集する
今回は「インタビュー記事をぜんぶAIにやってもらう」という企画なので蛇足ではありますが、出力された原稿をすこしだけ編集して終えたいと思います。
「ちょっと内容が弱いな」「拾いきれてないところがあるな」と感じたため、追加で以下の質問もしています。
新たに出力したものも合体し、インタビューで話しきれなかった内容も含め、10分くらいかけて再構成した原稿が以下になります。
まだまだ薄い内容ではありますが、インタビューをもっと長尺で行えばより深い記事を作れるように感じました。
自分ももう少し実験してみます。
あと当然のことですが、これによって全てのインタビュー記事がAIに代替されるとは思っていません。AIだけではまだまだ粗が多いため、編集は必須になりそうです。
ただ、インタビューの文字起こしさえあれば、ChatGPTにぶち込んでざっくり原稿化してもらえそうですよね。
文字起こし→原稿化の部分だけ切り出して使うのは、かなり現実的かもしれません。