#04 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 子育てで手一杯 2人目なんて考えている余裕はない
不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。
第二話
第三話
第4話からは2人目妊活に対する私の葛藤について綴っていきます。
2人目の葛藤に関しては今までどこにも綴らず、自分の心の奥に眠らせていたため、一部時系列が曖昧になっている部分があります。
時系列に曖昧…それだけ過去の記憶になったんだなと、この記事を書き起こしながら改めて感じます。
ワンオペ育児に奮闘
当時は今ほど、ワークライフバランスがうるさく言われていませんでした。いまでこそ、それなりの時間に帰宅する夫ですが、産後数年間は、帰宅が日付変更線を跨ぐことも決して珍しくありませんでした。
子供を寝かしつけた後、帰宅した夫に夕飯の準備をし、家事をするのが私の日常でした。
子育てに決して非協力的ではなかったものの、仕事の状況がそれが許してくれませんでした。
結果的にワンオペ育児に奮闘する日々が続いたのです。
せめても救いは私自身の実家が近かったこと、そして子供が祖父母だけには懐いてくれたことでした。
人見知りが強く、母である私と離れることが出来なかった我が子。2時間程度の託児に預ければ、2時間泣き続けるそんな状態でした。イベント等で同部屋託児をお願いしても無理。
子育てサークル等に参加しても私から片時も離れようとしませんでした。
子連れで外に出かけても疲れるだけ…平日は子供と2人で自宅に引きこもっている方が多かったように記憶しています。
こんな状況で本当に2人目?
「こんな状況で本当に2人目を妊娠して私はやっていけるのだろうか?」
常にこんな思いが頭の中を駆け巡っていました。
周りは2学年差で産む?3学年差がいい?なんて会話をしていましたが。私にはそんなことを考える余裕すらありませんでした。
もともと1人目妊娠時もつわりが酷く、つわりが落ち着いた頃に大量出血をするという、落ち着いた時期のない妊婦生活でした。それでも乗り切れたのは、大人しかいない生活だったから…
そして、産後も貧血と体調不良に振り回され、産後1年ほどの記憶はかなりあいまいな部分も少なくありません。
2人目妊娠・産後が必ずしも1人目と同じ経過をたどるとは限りませんが、1人目の子供がいる状況で、もう一度同じ経験をしなければならないかもしれないと考えると、どうしても2人目妊活には積極的になれない自分がいました。
仕事を再開
この話は第5話で詳しく綴りますが、子供が1歳半になったタイミングで仕事を再開しました。
臨床検査技師の資格を活かして、週に2回~3回ほど健診車で心電図をとる仕事をしていました。
ワンオペ育児に息詰まっていた私にとって、週2回程度の仕事ではありましたが、子供と離れらる貴重な時間でした。
ただ健診の仕事は想像以上に肉体労働です。会場が毎回変わるため、重い荷物の搬入や撤収も毎回ありますし、健診がスタートすれば数時間は立ちっぱなし、なんなら繁忙期はまともに昼ごはんも食べれない…なんてこともありました。
こんな仕事環境ですから、2人目を妊娠したら続けていくのは難しいものがありました。そんな状況も相まって、2人目妊娠のタイミングがわからなくなっていたのも事実です。
とりあえず見えないところに押し込んだ
私が住んでいる地域が田舎ということも影響していたのかもしれませんが、「早く2人目を…」と周りからプレッシャーをかけられることも少なくありませんでした。
私自身も35歳を迎え、そろそろ決めなければならない…そんな風に思いつつも、決断を先延ばしにしていました。
クローゼットの一部を占拠していた、マタニティグッズや産後用品を見るたびに決断を突き付けられているような気がしてなりませんでした。
2人目を考えているなら、もっと積極的に取り組むべきではないか?本当に不妊治療を再開しなくてもいいのか?
もう不妊治療はしない、自然に任せると決めたはずにも関わらず、葛藤し続ける自分がいたのです。
マタニティグッズや産後用品が目に留まるたびに、心が揺さぶられ、決断を迫られる気がしてならなかった私は、中身が見えない空きケースそれらを詰め込んで、クローゼットの棚上の片隅にいったん追いやることにしました。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
産後数年は、育児に翻弄され、2人目を考える余裕などない日々を送っていました。ただ私が2人目妊活に1人目ほど積極的になれない理由が他にもあったのです。
第5話ではもう一つの理由について綴っていきます。
このシリーズは「子供は2人」という考えに何も疑うことなかった私が、不妊治療、不妊治療退職、出産を得てひとりっ子を選択するまでの心情の変化を、10回に渡って綴っていきます。
次回も金曜日更新しますのでお付き合いいただければ幸いです。
第5話はこちら
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