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#03 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 2人で決めた事 2人目は不妊治療をしない 自然に任せよう

不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。

第一話

第二話

第3話はいよいよ2人目の妊活について考え始めます。

どうする2人目?

不妊治療退職をした翌年の秋、私は33歳で第一子を出産しました。

かかった時間だけみれば、安産といえば、安産だったのでしょうが、産後血圧が下がり、ヘモグロビンも8以下まで低下した私の身体はまさに満身創痍の状態でした。

とてもじゃないけど、2人目について考える余裕はまったくありませんでした。

また、出産したクリニックの方針で帝王切開に関わらず、せめて産後1年は妊娠期間を開けてほしいという方針でしたので、産後1年間は、2人目についての夫婦での会話はまったくありませんでした。

当時夫はどのように考えていたかはわかりませんが、私自身はなるようにしかならない…ぐらいの感覚で、あえて考えることを避けていました。

現実を直視したくない…そんな思いもあったのかもしれません。

不妊治療を再開するハードル

我が子が1歳を迎えたころ、私の生理はほぼ戻ってきていました。

周期的にも、不妊治療をする前の23日~26日前後の周期。月経周期としては短めですが、私にとっては通常運転…そんな状態でした。

卵管や精子には特に問題なく、いわゆる検査では原因が見つからない原因不明不妊でした。

ただ私自身、不妊治療をしてわかったのが「黄体化未破裂卵胞」を起こしやすいという点でした。

第2子を強く望むのであれば早い段階での不妊治療再開は必須でした。ただ不妊治療再開へ積極的になれない自分がいたのです。

預け先がない

まず第一の問題は、不妊クリニック通院のための預け先がないという点でした。今でこそ地方の待機児童問題はほぼ解消していますが、この当時はフルタイム正社員で働いてなんとか保育園に入園できる…そんな状況でした。

派遣社員やパート社員、自営業の多くの人が待機児童として入園を待っていました。そんな状況下で一時保育なんて夢のまた夢でした。

そして何より不妊治療の通院は突然決まることがほとんどであり、事前に一時保育を予約しておくことは出来ません

子連れ可能なクリニックであれば連れての受診も可能ですが、あの長時間の待ち時間をおとなしく待たせておくことは至難の業です。また内診や注射など、子連れでは受けにくい処置もあります。

何より子供を連れて県外の通院は難しいものがありました。

費用がかかる

2022年から不妊治療が保険適用になりましたが、それまでの不妊治療は自費診療でした。体外受精1回で50万~都市部のクリニックであれば100万近くかかるところもありました。

不妊治療退職をし、無職だった私にとって、何十万もの金額を必ずしも結果が伴うとは限らない不妊治療に費やすことは出来ませんでした。

それなら、今目の前にいる我が子に使いたい…それが本音でした。

ゴールが見えない世界

なにより、私の気持ちを重くさせたのは、もう一度ゴールの見えない世界へ足を踏み入れなければならないという思いでした。

不妊治療は時間的や金銭的な負担はもちろんのことも、精神的な負担もはかり知れません。出来る限りフラットな気持ちでいようと思っても、生理が来れば落ち込み、周りの妊娠・出産に一喜一憂し、周りの悪気のない一言にダメージを受ける‥‥

一人目の不妊治療時に味わったイヤな感情を思い起こさずにはいられませんでした。

何より、2歳、3歳と一番手がかかる子育て時期に、不妊治療とのストレスに向き合える自信は私にはありませんでした。

2人目は自然に任せよう

そんな我が家が出した結論は「自然に任せる」というものでした。

自分の中で答えが出かねていた私にとって夫の口から出た「自然に任せよう」という言葉にどれほど救われたことだったでしょうか。

夫自身も2人目を強く望むのであれば、不妊治療を再開しなければならないことはわかっていたでしょう。

「治療にかけるお金は家族のために使おう」
そんな会話をしたことを今でも覚えています。

このタイミングで夫は一人っ子を想定したのかどうかはわかりませんが、その後、2人の間で2人目妊活について深く話し合うことはありませんでした。

夫自身の仕事が極端に忙しくなっていったのも要因の一つかもしれませんが、いつ妊活を終わらせるかどうかは私自身に委ねられたのでした。

とはいえ私も34歳。後数年のうちに結論を出さなければと考えていました。


本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。

2人目の不妊治療はしないと決めた私達夫婦でしたが、妊活とどこまで向き合うのか?自分の本当の気持ちはどこにあるのだろうか?と数年にわたって葛藤し続けることになります。

このシリーズは「子供は2人」という考えに何も疑うことなかった私が、不妊治療、不妊治療退職、出産を得てひとりっ子を選択するまでの心情の変化を、10回に渡って綴っていきます。

次回は忙しい日々に精一杯で、2人目妊活どころではなかった日々について綴っていきます。

次回も金曜日更新しますのでお付き合いいただければ幸いです。

第4話はこちら


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kazuyo usui 不妊カウンセラー・臨床検査技師
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