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#08 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 一人っ子を可哀そうという周りの言葉に思う事
不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。
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第7話
認可保育園へ入園出来なかったことがキッカケでライフプランを再度考えなおし、認定不妊カウンセラーの資格を2017年末に取得しました(名乗れるのは翌年からでしたが)
認定不妊カウンセラーの取得が大きな転機となり、2人目妊活を終わりにしたのです。
周りからの声が気になる?
2人目妊活中や不妊治療中に気になる事のひとつが、周りからの「一人っ子は可哀そう」「早く2人目を」という無責任な言葉です。
人によっては、わざわざ子供に「赤ちゃん欲しいよね」「弟がいい?妹がいい?」直接言ってくる人もいます。
なんなら
「ママに赤ちゃん産んでと言っておいで」
「ママになんで赤ちゃん産まないの?と聞いてみて」
「パパは赤ちゃん欲しがっているよね」
というようなことを子供を使って伝えてくる人もいます。
正直ここまでくると、余計なお世話を通り越して怒りすら湧いてくる場合もあります。家族のライフプランに関しては、赤の他人はもちろん、両親、兄弟ですら口出しをするべきものではありません。
しかし、このような言葉を聞くたびに、「子供は寂しい思いをしているのではないか?」「一人っ子は可哀そう」と悩み続ける人は少なくありません
一人っ子は可哀そう?
では本当に一人っ子は可哀そうなのでしょうか?
こればかりは子供の性格によるとしか言えません。確かに、周りの兄弟が羨ましいと思う子供もいるかもしれません。他人の弟や妹をみて羨ましいと思う子もいるかもしれません。
ただこれらの感情って、一時的なものだと思います。
一人っ子には一人っ子のメリットもあります。
お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだからと我慢させられることもなく、ゲームやテレビ、おもちゃを取りあう必要もありません。
この記事を読んでくださっている方の中にも、幼い時に一人っ子が羨ましいと思ったことがある人もいるのではないでしょうか?私自身も何度も思ったことがあります。
大人になった時に兄弟がいた方がいい?
これも、よく言われる言葉のひとつかもしれません。私も何度、周りから言われたことか…
ただ本当に大人になった時に兄弟がいた方がいいのでしょうか?
確かに両親のことで相談できる相手がいることは大きいでしょう。ただし、今は行政などで相談することも可能ですし、介護にしても相続にしても、プロに相談した方がいいことの方が少なくありません
仲の良い兄弟や姉妹がいる反面、兄弟姉妹仲が悪くて絶縁状態なんて人もいますし、兄弟姉妹のトラブルに辟易としている人もいます。
そこまでではなくとも、数年に一度ぐらいしか兄弟姉妹と連絡を取らないという人もいるでしょう。
会えば楽しく話すが、兄弟姉妹がいること、いないことのメリット・デメリットなんて深く考えていない人がほとんどでしょう。
一人っ子はわがまま?消極的?
「一人っ子はわがままに育つよ」「一人っ子は積極性がない」、これらもよく言われるセリフのひとつです。
これらも子供の性格によるでしょうし、育て方によるかと思います。というか、実際に一人っ子として成長した人に、この言葉を言えるのかな?と言われるたびに思っていました。
確かに兄弟姉妹がいないので、食べ物を始め、物事を取り合いする必要はありません。そういう意味では、集団生活に入った時は、周りの勢いに一歩引いた状態になるかもしれません。
とはいえ、一人っ子でも保育園や幼稚園等で4歳ぐらいまでには集団生活に入っていきます。一人っ子でも、集団での協調性を学ぶことは出来ます。
それに兄弟姉妹のいる子供が、協調性があって積極性が必ずしもあるとは限りません。正直、兄弟姉妹の有無は関係ないかと思っています。
一人っ子に対する思いを決めるのは周りではなく本人
そもそも一人っ子で寂しいかどうかを決めるのは、他人でも祖父母でも親でもなく本人です。
本人がこの先、生きていく中でどう感じるかが全てです。兄弟姉妹がいてよかったと思う人もいれば、兄弟姉妹がいなければよかったと思う人もいるでしょう。
そもそも一人っ子はそんなことを考えずに一生を終えるのかもしれません。
そもそも周りの価値観を勝手に押し付けられることが一番可哀そうなのではないかと思うのです。
他人の声なんて気にしなくて大丈夫!一人っ子を育てて11年、胸を張ってそう伝えたいと思います。
本日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「一人っ子は可哀そう」という周りの反応に悩む人に向けた、私なりの思いや考えを綴りました。周囲の言葉で悩んでいる人の思いが少しでも軽くなればと思います。
第9話では、一人っ子決めた後の感情の動きについて綴っていきます
このシリーズは「子供は2人」という考えに何も疑うことなかった私が、不妊治療、不妊治療退職、出産を得てひとりっ子を選択するまでの心情の変化を、10回に渡って綴っていきます。
9話を読む
現在、不妊治療と仕事の両立支援に関するアンケートを行っています。
期間:2024年3月14日~2024年5月15日
アンケート対象者
・不妊治療と仕事の両立に悩んだことがある人、現在悩んでいる人
・治療ステージは問いません
・悩んだ結果、治療をしなかった方も対象になります。
少しでも多くの方にお答えいただければ嬉しいです。
アンケート回答のご協力、シェア・拡散をどうぞよろしくお願いいたします。
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