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№5190:スタジオに人が戻っても売上は増えない
本noteは毎週水曜日に配信している無料メルマガ「継続するオンラインビジネスの考え方」の一部を加筆修正したものです(原形をとどめていない場合あり)。
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こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、フィットネス業界関係者から「スタジオレッスンが明らかに活気づいてきた」という話を耳にしました。
で、本題はここからで経営陣が「スタジオが回復しているのだから、会員数も回復する」と現場に檄を飛ばしているということ。
まず前提として「スタジオが活気づいてきた」のは素晴らしいことです。
とはいえ、スタジオが回復基調になるのは当たり前です。
経営陣は本当にそのことがわかっていないのでしょうか。
それともわかってはいるけれど、現場の士気を高めるためにそう言っているのか。
後者だとすれば「ウソ」を言っているわけですから、現場スタッフもなめられたものだと思います。
所謂、一般的なフィットネスクラブの場合、スタジオレッスンに参加するのは常連層です。
緊急事態宣言が解除されて、最初にスタジオレッスンに戻ってくるのも常連層です。
故に最初に回復します。
これはありがたいことではありますが「だから会員数も比例して回復する」ということにはなりません。
理由は幾度も述べてきたとおりですが、一般的なフィットネスクラブは40%くらいのメンバーが「未利用低利用」だからです。
この40%層は戻ってきません。
この一部が戻ってきたり、新規会員が入会してもせいぜい新コロ前の80%程度が限界だと思います。
新コロ前は残りの(40%以外の)60%がたくさん来館することによって館内は活況に見えていました。
現在もこれと同じことが起こっているだけです。
なので「館内は活況だし、スタッフは忙しいのに、売上や利益は増えない」ということが起こります。
この行く末はスタッフの「疲弊」であり「モチベーションの低下」です。
一貫して言っているとおり、フィットネスクラブは「未利用低利用者が使い放題の常連層を支えている」という構造を変えない限り、未来はありません。
旧態依然とした体質の中で何が起きようが大勢に影響はありません。
会員数を戻したいのであればビジネスモデルを変革することです。
「目先のこと」より「中長期的なこと」を考えて施策を展開するべきだと思います。
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