見出し画像

美味しいものが大好き『ぐりとぐら』

「絵本といえば?」の問いにどんな絵本が思い浮かびますか?
きっと多くの人は「ぐりとぐら」が浮かぶのではないでしょうか?

ぐりとぐらは、絵本「ぐりとぐら」の冒頭で

♪ ぼくらの なまえは ぐりとぐら 
 このよでいちばんすきなのは
 おりょうりすること たべること 
 ぐりぐら ぐりぐら ♪

このゴロがいいフレーズで一気にぐりとぐらの世界に引き込まれました。

そしてとても大きな卵を見つけて、何とも美味しそうなカステラを作り、
森のみんなと一緒に楽しそうに食べます。

このカステラがなぜホットケーキではないのか?

それは作者 中川李枝子さんのこだわりがあったからです。

「日本一楽しい保育園」をつくるつもりでいた中川さんは、保育士としていかに子どもたちを喜ばせるか、驚かせるか、毎日全力で取り組んでいたようです。

当時、子ども達たが夢中になっていた「ちびくろ・さんぼ」で登場するホットケーキを焼くとそれはそれは大喜びされたそうです。

そこで「ちびくろ・さんぼ」のホットケーキに負けないものは?と考えた結果、高級品だったカステラだそうです。

それも贈答品の様に桐の箱に入っているようなものではなく、みんなで分けてワイワイ食べられるおおきなカステラを作りたいと思い、出来たのがみんな知っている「ぐりとぐら」の大きな卵を大きな平パンで作るカステラです。

この話以外に、多くのたべものをいろんな場面、いろんな人?達と食べています。

それはケーキだったり、クッキーだったり、かぼちゃ料理だったり。
それはどれも美味しそうで絵本の中からふんわりと漂う暖かさを感じます。


そして実はこのぐりとぐら、かなりおしゃれって知ってましたか?

トレードマークの三角帽子にオーバーオール、冬になるときっとニットで出来たボーダーの帽子にマフラー。

アウトドアのスキルも高く、すぐに石のかまどを作り料理もできてしまうし、レシピもすべて覚えている!!

ピクニックに行くときは登山でも十分通用しそうなリュックを持って。

家の中では北欧製を思わせる食器類で友達をお茶を楽しみます。

絵本は代々読み読み継がれるものが多くそれがいつまでもも愛される要因の一つにもなっています。

ぐりとぐらの世界はまさに普遍的なものを感じさせてくれますし、世代を超えても中川さんが思い描いたワクワクする世界に浸ることが出来る最高の絵本の一つではないでしょうか。

一度、ぐりとぐらの暮らす世界にも目を向けて絵本を開くを新しい見方が出来るかもしれませんね。

いいなと思ったら応援しよう!