【シーズン3-16:エグゼクティブの成功マインドを磨くCEOコーチング】ゴールドビジョンの先にあるもの
(1)難しいのは、夢をもった「あと」
こんにちは。
エグゼクティブ専門コーチの久野和禎です。
シーズン3では、書籍のタイトルにもなっている「ゴールドビジョン」についてお話ししています。最終回のテーマは、「まとめ」と「ゴールドビジョンの先にあるもの」です。
「ゴール」や「ビジョン」、そして「輝かしいもの」をもち、すでに達成していると感じることができれば、誰もが成功し、幸せになり、すばらしい人生を送ることができる――。これが「ゴールドビジョン」という言葉に詰め込んだ思いになります。
そして、「ゴールドビジョン」の内容に、組織にとって必要なこと、経営者、リーダーに必要なことを加えたメソッドが「CEOコーチング」なのですが、今回ご紹介するのは、もっと大きな体系になります。
目標や夢をもつことを忘れてしまっていたり、諦めてしまっていたり、あるいは、どうしたらいいかわからくなっている人がまずやるべきは、改めて目標や夢をもつことです。これが難しいのは確かですが、それでも出発点はここになります。
そして、目標や夢をもったあとは、どうやって実現していくかがポイントになります。
「ゴールドビジョン」では、「脳の仕組み上、ゴールを設定しさえすれば、脳は適切に働いて、私たちに必要なことを見せてくれるので、見せてくれることに沿って行動すれば、自ずと結果が出る。だから目標を達成することができる」と説明しました。
すでに、「目標や夢に向かって日々行動している。その結果として、少しずつ着実に成果が出ている」という人はまったく問題ありません。
一方で、「目標や夢をもっているけれど、日々の業務に追われてしまっている」「実現しないのではないかと思っている」「生活や仕事は少しずつ改善しているけれど、目標達成については疑問をもっている」という人もいるのではないでしょうか。
あるいは、「久野さんのメソッドで結果を出している人が周りにいる。偉人の伝記を読んだり、いろいろな人の話を聞くと、やはり同じことを言っているが、なぜか自分にはできない」という人もいることでしょう。
簡単に目標や夢が実現できるほど、世の中はシンプルにできていないからです。
(2)つかみ取る力――グラブパワーセオリー
私が新たに確立した方法を少しずつでも実践すれば、結果は出ます。
そもそも、本連載を読んでくださっているみなさんは、すでに多くのことを成し遂げています。
思いどおりにいかないことや、「失敗した……」と思うようなこともあったかもしれません。
しかし、30年、40年、無事に、立派に生きてきているではありませんか。
ここまでの人生の中で、私がこれからお話しする体系については、「経験済み」だと思うこともあるはずです。
「つかみ取る力」(グラブパワーセオリー)――。
これが正式名称になるかはまだわかりませんが、私が新たに確立した「グラブパワーセオリー」も、認知科学はもちろん、心理学、脳科学、禅、西洋哲学、宗教と密接に関連し、さらには20世紀以降、人類が発展させてきたマネジメントやプロセス管理の仕組み等も内包しています。ビジネスの世界だけでなく、トップアスリート、トップチーム、トップレベルのアーティストが当然のようにやっていることも含んでいます。
人類がこれまで積み上げてきた方法を詰め込んだようなメソッドであり、ゴールをもち、自己評価を高め、他者の力を借りながら進むという「ゴールドビジョン」の重要な一部です。
(3)みなさんは、どうなりたいですか?
改めて質問をしたいと思います。
みなさんは、どうなりたいですか?
「どうなりたい」を考える際、私は2つのことを想起します。
1つは、「こうなりたい」という姿。
もう1つは、「こうなりたいと思う姿をいつでも実現できる自分」であり、こちらのほうがおもしろいと考えています。
魚釣りにたとえると、「釣れた」状態というよりは、「いつでも釣れる状態になっている自分」という感じです。「達成」という1つの形で終わるのではなく、次々と達成できる自分になるといえば、わかりやすいでしょうか。
「グラブパワーセオリー」は「マインド・メンタルの力」と「行動様式」の2つによって構成されていて、この2つを備えていれば、人生を切り開いていくことができます。この力を、経営者、リーダーがスタッフに共有することで、組織の将来を切り開くことが可能になります。
「グラブパワーセオリー」の詳細については、また別の機会にお話ししたいと思います。
今シーズンも最後までお読みいただきありがとうございます。
また次のシーズンでお会いできるのを楽しみにしています。
(了)
追伸、『フィードフォワード』が増刷になりました。
地道にコツコツと必要な方に届いているようです。
ありがとうございます。
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