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保護者と懇談・基礎基本

教師をしていると、懇談や説明、時には謝罪もあるでしょう。
そんな時、どのようなことを踏まえておくと良いか、その基礎基本をまとめます。

➀「目的」を明確に伝える
今日お越しいただいた理由は、今日お話ししたい事柄は、と、目的を明確に伝える。もしかしたら「何で今日ここに来たんだろう…」と分からずに対面していらっしゃる場合もあるかもしれません。

②結論を伝える
保護者にとっては「何を言われるのだろう」「悪い話だったらどうしよう」と不安になってその場にいらっしゃることも多いでしょう。良くないストーリーを追うように、長い話を不安な気持ちで聞き続けるのは不快です。悪い内容なら余計に結論から先に話すと、後で詳しい説明を聞いて安心する、という場合もあります。

③詳しい説明をする
順を追って、説明をする。相手は、結論を聞いているので、冷静に状況を整理することができます。

④今後の対応について
どのように学校が対応するかについて、端的に話します。
保護者の方にお願いすることもあれば、それも端的にお願いします。

⑤今後もよろしく、という気持ちを伝える
これからの関係を良好なものにしたいと思っているという意思表示を、積極的に行うことで、自己開示することで相手を安心させる。

込み入った説明がある場合や、④のようにより明確に共通理解を図りたい場合は、図にしたり、箇条書きで記す等、視覚的な工夫も取り入れながら懇談することが必要な場合があります。

せっかく時間を確保して懇談するのですから、プラスの方向へと関係をより深めていきたい…そのためには、教師は懇談にも洗練されたスキルとスタンスで臨みたいものです。

しかし、兎にも角にも、教師と保護者さんも「人と人」。
スキルよりもまず第一に「相手を敬う気持ち」「繋がりを強めたいという意志」が大切です。相手をどう思っているか、それは必ず相手に伝わります。

ご家庭の大切な宝物であるお子さんと、共に過ごさせていただく幸せ

その気持ちを、根っこにもって、教師は子ども達や保護者の方と向き合いたいものですね。

そんな思いを日頃からもっていること、それが一番の「懇談の基礎基本」です。


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