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「おいしいの定義」って、本当に人それぞれ。
嗜好だけでなく、食環境、習慣で大きく影響します。
それでも「だいたいの人がおいしいよね」っていう
部分はあります。
私はどちらかと言うと、
高級料理の味よりも家庭料理のほうが好きで、
いわゆる美食みたいのもおいしいとは思うけど、
レストランとかで食べたおいしい料理を
家庭で再現してそれっぽくして食べることの方が好き。
つまり、「庶民舌」なの笑。
庶民ていうと、ふーんって感じかもだけど、
実はこれはわたしの強み^_^。
若い頃、食品メーカーで研究開発員
をしていた時に、上司から
「真ん中の舌」と褒められたスキル。
自分が開発担当した商品の発売前に
CLTテストっていうのをやるんだけど、
これは、ある会場に被験者を100人ほど集めて、サンプル品を試食してもらい、
アンケートでいろいろな項目に
1から5までの評価をつけてもらうもの。
その100人分のアンケートの
評価の平均点を出したところ
その平均点と私がサンプルに対して
出した評価が全く一致したことがあって。
ざっくり言うと100人の平均の舌と
私の舌が同じ評価をしたと言うこと。
食品メーカーは
一般的に多くの人が好きな味を作るのね。
イコール
世の中の多くの人から嫌われない味。
例えば食品評価で5点満点があったとして
1・・・まずい
2・・・おいしくない
3・・・ふつう
3.5・・・おいしい
4・・・おいしい(また食べたい)
5・・・非常においしい
こんな感じだとしたら、
3.5~4点以上の味が合格点とされる。
これは単純に1がダメなのではなくて
1は、例えば中毒性の高い
背脂たっぷりラーメンとか激辛ラーメン、
みたいなとがった味作り。
「ダメな人もいるけど、逆に強烈なファンも少量いる」という、極端な味のこと。
平均点というのは、
より多くの人が「これおいしいよね」
と言う真ん中の味。
可もなく不可もなく万人に受けて
でもちょっと普通より上、
みたいなところ。
を作るのがわたしの得意技。