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子どもの将来の健康に影響する!足指を動かすための

近年よく転ぶ子が増えてきている。


最近子どもの運動を勉強していると良く出てくるワードの一つです。


以前全国の子どもに関わっている保育園の教員や先生方にお話を聞く機会があったのですが、走るときに頻繁に転んでしまう子が増えてきているとの事でした。


実際、ある研究では現在の幼稚園ぐらいの年頃の子どもは20年前の3さいの子どもと同じぐらいの身体能力だとしている研究も発表されており、子どもの運動能力の低下は深刻な問題になっています。僕は少しでも子どもの運動能力を発展させるお手伝いをして行きたい。


今回は転ぶことを予防するために大事な「足のうんどう遊び」をご紹介したいと思います。子どもの将来にもかかわる足の状態のことを、お父さんお母さんにも知って欲しいと思っています。


足の形は生きるために非常に大事

先ほど足の状態は子どもの将来にも関わると書きました。

「そんな足の問題が子どもの将来にも関わるなんてそんな大げさな… 」と感じた人もいるかもしれません。


しかし、子どもの足の状態は大人になったあとも身体に様々な問題を引き起こします。


なぜそれほどまでに足の状態が大切になるのか。その理由の一つとして、僕ら人間が二本足で歩いているため、足の状態がよくないと全身に問題を起こしてしまうからです。


ご存知のように、2本の足でずっと歩いているのは人間だけです。他の動物は二本足で立つことはできますが、ずっと立ったまま、二本足で歩き続けることはできません。


そして歩くときに僕らは足でバランスをとっています。足の形は横から見ると橋のようにアーチをえがくような形をしています。 

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この形こそが非常に重要です。この構造を取ることで動いている時も大きくバランスを崩すことなく最小限の力でバランスを取ることができます。また体重や歩行時に足にかかる衝撃をアーチ構造で分散することで、関節への負担を軽減させることができるのです。



なので、足の形が横から見て内側の隙間が空いている、いわゆる「土踏まず」がある足が体のバランスをとり負担を減らすために大事なポイントとなっています。


以前写真で100さいを超えた人の足裏の写真を見たことがあるのですが、きれいに土踏まずがあり、すごく力強かったことを覚えています。


実際職場で高齢者のリハビリを担当しているのですが、高齢になっても元気で歩いている人は土踏まずがあったりと足の状態がいい人がかなり多い印象があります。



扁平足が多くなった子ども達

しかし、現代の子は土踏まずのない足、いわゆる「扁平足」の子が増えてきています。


色々な理由が原因として考えられていますが、一番大きいのは「運動する機会が少なくなった」ことが挙げられると思っています。


今のご時世外で遊ぶことも少なくなり、ゲームなどで遊ぶこが増えているため、歩いたりといった身体を動かす時間がだいぶ減ってしまいました。運動不足により足にうまく筋肉がつかず、結果扁平足などの足の問題が多く出てしまっている現状があると考えています。


また靴下や靴をはくことが多くなったことも足の機能を弱めることにつながっていると考えています。



こちらの記事でも紹介しましたが、靴や靴下は足を守ってくれている反面、足の指を動かす機会を減らしてしまいます。


足の指がしっかりと動いてくれることで足に必要なアーチを形成することができるのですが、靴下を履いてしまうと足指を使う感覚が弱くなってしまうのです。なのでこの記事では靴下は家では脱ぐことをおすすめさせていただきました。



このように、現代の子どもは歩く時間がとても少なくなっており、靴下や靴で足を守った為、足を守るための足指を使う機会が減ってしまっているのです。その結果、バランスがとりづらく無駄な力みを出してしまう扁平足の子どもが増え、転ぶことにつながっていると考えています。



子どもの足の状態が大事な理由として重要なものの一つに、「子どもの足の状態はそのまま大人になっても反映される」ことがあります。



基本的に子どもの時の足の状態は大きくなってもそのまま反映されます。


それは子どものときに学んだ身体の動かし方は大人になっても変わらないからです。


子どもの頃に学んだ動きのクセはトレーニングしない限り大人になってもそのままです。そのため、子どもの時の足の状態は大人になっても変わらないのです。


そして大人になると子どもの時より体重が増加することで、足への負担はより大きくなります。


子どもの頃から扁平足だと、大人になればより扁平足は強くなってしまい、結果足や全身の痛みや運動能力の低下、転んだりなどの怪我が多くなってしまう原因となるのです。


なので、自分の子どもに大きくなっても健康でいて欲しいのなら、子どもの足の状態はよくあって欲しいと認識して欲しいのです。


足ジャンケンで指先をたくさん動かそう!

今回は、子どもの足を守るために大事な、足指を動かす運動遊びを紹介したいと思います。


今回紹介したい遊びは「足指ジャンケン」です。



遊び方は名前の通りで、手の代わりに足を使ってジャンケン遊びをするゲームになります。


グーは足の指をしっかりと握り、

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チョキは、親指と他の指を逆側に動かす。

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パーは足指を横に全開にひらく。

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このようにして足の指をたくさん使いながら遊んでみます。


ポイントは最初はグーやパーといった簡単な動きから初めていく事。その時グーもパーもどちらもしっかりと指を動かすように意識させてください。



チョキの動きは指を別々に動かす事で、より細かい足の指の使い方を学ぶ重要な運動遊びになります。


これをお父さんお母さんと一緒に勝負しながら遊んでみてください。


この足指ジャンケンをする事で、


足のバランス能力が高くなり、転ばなくなる

足が速くなる

将来の痛みや怪我するリスクを減らす



などの効果があります。


また大人も足の指を動かす力が落ちている人が多いので、実際に子どもと楽しく遊びながら足指を動かして見てください。



今回は足指を動かす運動遊びを紹介させていただきました。今回は身体を支える足の大事さ、具体的な運動遊びを紹介しました。



子どもの将来に作用すると言っても過言ではない足の状態。こう言った遊びも取り入れながら子どもの運動を促して見てください。



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