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子どもの冒険を止めてはいけない理由

子どもたちと遊んでいると、「危ない!」と思わず背筋がヒヤリとした経験、誰にでもあるのではないでしょうか。


公園で遊んでいる時に道のない高いところに上がろうとする、石垣をロッククライミングの様に登り出す、狭くて不安定なところを綱渡りの様に歩き出す…。


みているとケガしないかなと不安になることを彼らは平気でしてきます。


人によっては子どもを止めて、「危ないことはしないで!」と怒る方おいるかもしれません。



子どもには怪我をして欲しくないので、止めて注意したくなる気持ち、僕もわかります。実際本当に大ケガにつながりかけないことをしている子は絶対に止めないといけないと思っています。


しかし、子どもが危険と感じたらなんでも止めようとするのは、少し待って欲しいのです。もしかしたら子どもの成長にストップをかける原因になってしまうかもしれません。


今回は、子どものリスクある行動について、実は発達においてすごく大事なことである事を書いていきたいと思います。


集中するほど運動神経アップ!


リスクある運動が子どもの発達において大事な理由の一つとして、集中するほど脳の神経が興奮することが挙げられます。


子どもの脳は大人と比べるとまだまだ未成熟。脳が成長するためには脳神経にたくさん刺激を与えて脳神経の働きを成熟させる必要があります。


この時脳神経に必要な刺激は勉強ではありません。身体を動かすことで入ってくる情報が脳の神経系を発達させていきます。


なので、脳の成長には勉強ではなく、全身を使ってたくさん動くことがとても大切になります。


そして脳の成長がにおいて大事な要素の一つに、「集中すること」が挙げられます。


脳神経は、運動に集中した際により発達が促されるのです。


では運動に集中するときとはどういうときでしょうか。集中して遊ぶ時こそ、若干リスクのある遊びを行って集中する時になるのです。


実際に子どもが遊んでいる時、高い場所や危ない動きをしている時はいつも以上に集中していると思います。


この集中こそが子どもの脳神経をより発達させてくれるのです。


また、集中する時間が長くなると、必然的に子ども自身の集中力も向上していきます。そういった面からも、子どもが集中して遊ぶ環境はとても大事になるのです。


子どもの挑戦する機会をジャマしない


リスクのある運動が子どもの発達に必要な理由の2つ目が、「子どもの自己肯定感を育てる」ことにあります。


子どもにとって、リスクのある運動は自分で選んで挑戦した冒険そのもの。その冒険、困難を自分の力で達成した時、子どもは自分で頑張ってできたことに対して達成感を得ることができます。


大人からすると小さい冒険かもしれません。それでも子どもにとっては大きな成功体験です。この成功体験を積み重ねることが自信につながります。


自信につながることによって、子どもが自分で考えて行動するために必要な力を育むことができるのです。


子どもなりに挑戦する機会があることで子どもは自信をつけることができます。しかしそれを大人が奪ってしまう恐れがあるのです。


大人からしたら子どものことが心配で止めており、子どものためと考えて止めているかもしれません。


しかし、子どものことを思ってリスクを取らせないことは、子どもの成長を妨げてしまうことにつながる恐れがあるのです。


リスクを理由に、子どもがすることを安易に止めることが本当に大切なのか一度考える必要はあると思います。


失敗しないと成長しない

リスクのある運動が子どもの発達に必要な理由の3つ目が「失敗経験が子どもの運動能力、思考を育てる」ということです。



リスクのある、困難のある運動を行っていると、成功だけでなく失敗することもあるでしょう。もしかしたら転んだりして小さいケガをすることもあるかもしれません。



しかし、失敗や痛い思いをする事で運動神経も考える力も発達していきます。


運動は成功・失敗関わらずいろいろな動きを経験する事で脳を発達させていきます。たくさん経験することがより脳を育てることにつながるのです。


また、失敗しても、「なぜ失敗したか」「次はどの様に挑戦したらいいか」を考えることができ、いろいろと試行錯誤しながら成長することができます。


失敗やケガからも子どもたちは多くのことを学んでいるのです。



そういったことを考えると、僕たち親がしてあげることは、「子どもを止めること」ではなく、「大きなリスクを避けながら挑戦できる環境を作る」ことにあると思うのです。


そのためには子どものことをしっかりとみてあげ、リスク管理をしながら遊ぶ必要があります。



何が子どもにとって大事なのかを今一度考えながら接し方を考える必要があると考えています。

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