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「限界を超える子どもたち」から学ぶ子どもの能力の伸ばし方

僕が子育てに関する本でおすすめはなんですかと聞かれたときにあげたい本の一つに、アナットバニエル氏の「限界を迎える子どもたち」を推します。


アナットバニエル氏は、アメリカにて独自のメソッドで学習障害や脳性麻痺といった小児疾患に対してアプローチを行っている人です。


アナット氏はフェルデンクライスメソッドという身体を動かすことで脳の発達を促すボディーワークに精通しており、本書の中でも身体を動かすことで子どもたちの動きや行動が変わってくるのが記載されています。


3歳まで今までほぼ寝たきりだった子が、レッスン後から寝返りができるようになり、数年かけて歩けるようになり、最終的には大学の博士号を取るまでに成長したり、


うまく落ち着けない子どもが、自分の身体に気づくことで動かないでもリラックスできるようになったりと、運動が効果的に作用するとここまで子どものできる事が増えるのかと感動を覚えるほどの内容です。


このアナット氏の素晴らしいところは、テクニックはもちろんのこと、子どもが何がしたいのか、何を考えているのかを捉えるのが非常に上手いということです。


大人相手でもその人の本音や考えていることを知ることは非常に難しいと思います。ましてや子どもで自閉症や脳性麻痺があるとコミュニケーションをうまく取る事が困難になっている子も多く、大人以上に意見を読み取るのが困難だと思います。


しかしアナット氏は空気感や目線、表情、身体の緊張からその子の動きやどのような感覚刺激が欲しいかを見抜いて介入します。その子に合わせた方法で介入するので、その子のことをしっかりと見て介入しないと非常に難しいと感じます。


この「限界を超える子どもたち」からは、子どもの能力の高さ、そして大人がしっかりと子どもと接し理解する事で子どもの能力はより高く伸びていく事ができる事を実感させてくれます。


少し内容が難しいですが、子育てしている人にはぜひ呼んでみて欲しい一冊です。

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