構成案や原稿を書こうとしているのに、なぜか筆が進まない…という方々の意外な共通点とは?
企画書が一発で通ることはそうないので、その後に「構成案をブラッシュアップしましょう」というケースが多々あります。
しかし、なぜか思うように書けないことがあるでしょう。
また、いざ原稿を書こうとなったとき、自分が思っていたように筆が進まないこともあります。「書こう」あるいは「書きたい」という意思があるのに、思うように書けないとなるケースは割とあることと言えます。
そういう方々には、ある程度共通の特徴を見いだせるので、今回はその7タイプをご紹介します。
①天才タイプ
ビジネス書はハウツーなり思考なりを言語化したものなので、理論化できていないと書くのは困難です。感覚的に「なんかよく分からないけれど出来ちゃった」という人では執筆は大変だと思います。
②気遣い屋タイプ
とても「いい人」です。何か分からないことや困ったことがあるのに「編集者さんも忙しいから連絡するのは悪いかな」と思って、そのまま課題や問題を放置してしまいます。結果、なかなか先に進みません。
③しゃべり家タイプ
お話しするのは得意なのですが書くのが苦手です。その自覚がある場合は最初からライターさんを立てられるのですが、自覚できていないと「なぜか書けない」ということになり、原稿は真っ白のまま…。
④周囲と連動タイプ
本心では別に本を書きたかったわけではないのですが、周囲の方々から「本を書けば?」と言われているうちにその気になってしまいました。自分のやる気が周囲の人たちの関心に連動するのは弱点と言えるでしょう。
⑤言い訳タイプ
よくあるのが「仕事で忙しくて…」という方ですが、みなさん忙しい中で書かれています。過去一で脱力したのは「書けなくて…」という方。いやあなたが書きたいと言ってきたんでしょ笑
⑥「まだ大丈夫」タイプ
夏休みの宿題を8/20頃から慌ててやる子どもと同じで、「まだ締め切りは先だ」と思うのは危険です。締め切りより前に出しても問題ないですし、そのほうが原稿のブラッシュアップもできますよ。
⑦「あの人になりたい」タイプ
どなたか憧れの著者さんがいて「彼や彼女のようになりたい」と思い、理想を大きく描きすぎています。冷静に鏡を見てください、絶対にあなたのほうが素敵です。無理なところ、いや無駄なところを目指さないでください。
以上ですが、割と対処が簡単なのは①②③です。早めに「自分は書けない」と悟ったら編集者に連絡し、相談に乗ってもらいましょう。
④はケースバイケースで、最後までモチベーションが維持できるなら問題ありません。ただ、いずれにしろ周囲からの関心は発奮材料になるので、絶えずSNSなどで自分の情報を発信して皆を巻き込んでいきましょう。
難しいのは⑤⑥です。特に言い訳するのが癖になっていると、遅かれ早かれ信用がなくなってしまいます。自分の中で「1か月前に出す」など、前もって時間を区切っておくといった対策が必要です。
⑦はいつも疑問なのですが、どこかで「自分もああなれる」と思っている時点で、じつはその人にあまり憧れてないんじゃないでしょうか?
僕もその末端にいますが、編集者は一人ずつ著者さんと向き合っています。著者さん同士を比べることなどほとんどありません。SMAPではありませんが、一人ずつが違う魅力を持つ特別なオンリー1なのです。
少なくとも企画書という第一関門は突破しているので、自信を持ってください。自分にできることを把握し、早め早めに手を打っていきましょう。