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「良い著者の条件を教えてください」…共通するのは"締め切り厳守"の著者さん!

「良い著者の条件を教えてください」という質問が届きました。
これは結構むずかしい質問で、著者さんによって良さが違います。

ただ共通して言える良さもあって、そのうちの一つがこちらでしょう。

①締め切りを守ってくれる著者さんは尊い

家庭の事情や健康面のことなど、どうしようもないケースもありますが、締め切りを守ってくださる著者さんは、おそらく世間で思われている以上にありがたいです。

出版社は、ある程度年間計画を立てています。
最近は本が売れないので発刊点数を絞り、たとえば「6月には確実に3点の新刊を出す」などという版元もよくあります。

ですから、仮にその1点が遅れたら結構響きます。つまり、昔よりも締め切りを守る著者さんは重宝されると言えるでしょう。

②「締め切りに遅れたら次はありません」

これはある著者さんに言われたセリフです。
もう何冊も出しているベテランの方で、雑誌やネットで連載も抱えて忙しいのに、書籍の締め切りに対しても非常に謙虚でした。

あまりにもお忙しそうだったので、僕のほうから「締め切り、うしろにずらしましょうか?」とお声がけしたら「結構です」とバッサリ。
そして冒頭のセリフを口にされました。

自分に厳しい著者さんが増えてきているので、今後は時間厳守の姿勢がよりメジャーになってくるかもしれません。

③いざというときは担当編集に頼る

著者さんの目線でいうと、もちろん締め切りを落としたいという方はいないでしょう。しかし、現実的に間に合わない可能性も捨てきれません。
その場合は、担当編集に頼むしかないでしょう。

たとえば「Aさんが遅れる? じゃあBさんの本から出すか」などとできる編集者や、社内で「C君が落とす? まあC君じゃ仕方ない」となる編集者って、著者さん的にも頼もしくないですか?

ご自分のためにも、組む編集者には拘ったほうがいいかもしれません。

④「言い訳するな」&「言い訳もできないの?」

原稿を落とすと版元にもよりますが、普通の編集者は上司や会社に平身低頭で謝ります。なかには「著者が遅れたから」と抗弁する人もいますが、場合によっては「言い訳するな」と怒られます。

僕も若い頃、当時の上司に怒られたことがあります。
「謝るのはいいから何で遅れたの?」と言われたので「著者の執筆が遅れているからです」と返したら「言い訳しない!」と怒られました。

いやちょっと待って、部長が「何で?」と訊いたんでしょ?笑
そのため次からは平謝りに徹していたら、返ってきた言葉が「言い訳もできないの?」ってwww


以上ですが、今はいい時代になりましたね笑

というわけで、締め切りを落とすことは避けましょう。どうしても間に合わないとなったら、言いにくいことかもしれませんが、早い段階で編集者に相談してみてください。

そのほうが編集者としてもありがたく、早めの対応ができますので!

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