海外流学⑪ 2010年23歳の時の書記をそのまま載せてます。
●帰国を決めてから思う事
僕は、バンクーバーですごく多くのカナダ人と出逢った。数え切れないくらいの。良いやつ、悪いやつすべて含めて。けれど、帰ると決めてから、偶然か、運命か、僕がここに来て間もない頃に仲良くしていたカナダ人の友達から連絡がくる。まだバンクーバーにいるの?とか、今度また飲もうよ?とか。最近あまり会ってなかったみんなから。それで、何人かとはご飯を食べに行った。そして気が付いた事が1つある。結局、一緒にいて楽しいのは、僕の事を本当に友達として思ってくれているのは、英語が話せるようになってからの友達ではなく、まだ英語が話せなかった時に、言葉の壁があった時に、それでも話しを聞いてくれた、仲良くしてくれていた、そんなみんなだったんだ。そして、そんな友達と、もしバンクーバーに帰って来ることがあるなら、また会いたいな、と。そして、もし日本に来る事があれば、その時は色々と連れて行ってあげたいなと。そんな風に思う。だからつまり、言葉なんて関係ないのかもね。と英語を話せるようになった今、改めて思う。
さて、長々と書き記してきたけれど、またこう思い返すと色々あったなあ、なんて少し、たそがれ、帰りたくないな。なんて思ってしまう。結局、全ては出逢いだったのだ。環境が人を変えるのは、もちろんあると思うけど、出逢いの方がより人を変える。良くも悪くも。僕は幸い良い方向で変わる事が出来たのではないかと、まだよく理解しきれてない自分自身に言い聞かせている。僕にたくさんのものを気がつかせてくれた、バンクーバーで出逢った全ての人に、心から感謝する。そして、いつか僕も誰かを良い方向に変えてあげられるような、器と、人間性を持てるように、これから1つ1つ努力して行きたいと思う。
今も僕は、少なからず変われたのだろうか?と半信半疑だ。何かを変えたくて、自分の嫌いな所をぶち壊したくて、バンクーバーに来た。その真の目標をこの2年で達成できたのだろうか?自分では本当に分からない。けれど、日本に帰った時にわかるかもしれない。ものごとに対する目線が変わっていたり、または単に誰かに、変わってないね。と言われるか、何かが変わったね。と言われるか。もし、新しい目線で何かに気が付けたなら、そして、何かが変わったね。と言われたなら、僕にとってそんなに嬉しい事はない。
そして、そうなる事を、僕は、願う。
終わり。
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