VRChatのアバター選択画面でポーズやダンスをする方法
概要
VRChat の Quick Menu でアバター選択をした場合にアバターの容姿が表示されるが、通常はゆっくり回転する直立姿勢で表示される。
ここでは直立姿勢でなくポーズを設定したりダンスを踊らせる設定方法について記す。
標準の表示例
ダンスを躍らせる設定後の表示例
設定方法
VRC Avatar Descriptor にある Base の Animator Controller に対し下記の2個の対応を行う。
●Entry State と Default State の間にポーズやダンスに関する設定を割り込ませる。
●Exit State へ遷移しないようにする。
割り込ませるポーズやダンスに関する設定について
初期化前の状態でポーズやダンスの Animation を実行させ、初期化後に Animation を停止させる設定を割り込ませる。
Animator Controller の変更前例
Animator Controller の変更後例
①ポーズやダンスの用の State を追加
Motion にポーズやダンスの Animation を設定し、 VRC Animator Tracking Control コンポーネントを追加して Tracking Control で対象の Animation チェックを入れる。
②ポーズやダンスを解除させる State を追加
ポーズやダンスの Animation を停止させるために VRC Animator Tracking Control を追加してTracking チェックを全て入れる。
③Default State付け替え
Entry State からの Default State をポーズやダンス用 State に付け替える。
④ポーズやダンスの解除用 State へのTransitions追加
Parameters に Tracking Type を int で設定する。
Tracking Type が 0 以外になった場合遷移するように Conditions を設定する。
また、遷移が即座に実施されるように時間などを設定する。
※選択画面では Tracking Type が0(初期化されていない)に設定されているため。
⑤元の Default State への Transitions 追加
元々 Entry から遷移していた State へポーズやダンスの解除用 Stateからの遷移を設定する。
Exit State へ遷移しないようにする設定について
Exit State へ遷移すると Entry State から再開されるため、初期化時以外もポーズやダンスの State が実行される。そのため Exit State へ遷移しないように設定する。
変更前例
変更後例
※この例では Exit への遷移を (Up)Locomotionへ付け替えている。実際には対象アバターの設定に合わせた対応をする。
以上
補足
設定後に動作確認する場合、一旦変更後のアバターに変更してからQuick Menu のアバター選択画面の確認を行うこと。UNITYからのアップロード後しただけでは変更が反映されない場合がある。
VRC Avatar Descriptor の Base で設定する理由は Quick Menu のアバター選択画面 ではBase 以外は動作しないようであるから。
※この解釈が正しいかの判断はできていない。
正しい情報求む。
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https://pocho.booth.pm/items/6061280