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旅行記⑤:ガーナ(23年1月)

エルサレムからベン・ガーオン空港に向かう。

金曜日の夜なので乗合タクシーで向かう。運転手はずっと電話していた。恐らく前半は友人、後半は妻か。

空港には無事着いて土曜日の0:05にドバイに向けてtake off。3時間でドバイに着く。イスラエル時間で深夜3時なので超絶眠い。。

ドバイの広い広い空港をtransitしていると、アクラ行きのboardingがすでに始まっていた。

見渡す限り黒人ばかりでアジア人は恐らく私のみ。


機体に乗り込もうとするとワクチン接種証明やVisaなど提示を求められて一字一句確かめられた。

多分気のせいだが私だけやたらと細かく見られた気がした。

機内は大きな体の黒人がいっぱい。

アフリカは5年ぶり。

誇張とかではなく、私の二倍ぐらいありそうなでかい人がいっぱいだ。

これから7時間ほどの深夜フライト。どうか細い人であってくれと願う。

マジな話、深夜フライトにおいて隣の人の体型は非常に重要。かなりでかい人である場合は本当に私の席にまで侵食して来るため私の睡眠を阻害するのだ。

祈りながら奥まで進む。運良く私の隣は空席。結構がっつりアクラまで寝られた。


半分寝ぼけたままアクラに到着。Visaは一瞬しか見られなかった。

荷物を受け取って、いざ出口に向かう。

出口の前にはレーンが5つぐらいあり、税関職員が2人一組で立っている。

Purpose of visitを聞かれ、”Travel”と答える。
バッグには何が入っていると聞かれ、”clothes, souvenir etc”と答えた。

次の質問がなかったので出ようとすると、”we want to have some lunch”と言って右手を差し出してきた。

うん、勝手に食べたら?と思ってぽかんとしていると"give me some money"と。

5年ぶりのアフリカかつ寝ぼけていたこともあり、自分が一体何を求められているのか、どういう状況にあるのか、瞬時に把握できなかった。

10秒後に、ああこれきた、ああワイロか。と。

2人いる女性のうち一人は結構怖い顔。目の奥が濁っている。ワイロで濁っている。渡すまで絶対の通さないという確固たる意志を感じる濁りである。

しかし私は正当な理由がないと払いたくない。ケチだし。


"my friend is waiting" "He is working at embassy"などなど咄嗟に嘘を並べる。

”we don't care”と首を横に振るのみ。その目は濁りに満ちていた。


シンプルにうざい。


こっちもうざい顔を仕返して10秒ぐらい謎の間があったが、最後はソーリー!!と言いながらダッシュで横を通り抜けてやった。


なんとか勝った。何に勝ったかは未だ謎である。


空港を出ると友人夫婦が私の名前を書いたプレートを持って待ってくれていた。ホッとして自然と顔が綻びる。


空港からアパートまでは15分ぐらい。アクラは空港周辺が一番栄えているようだ。

荷物を置いてシャワーを浴びてランチへ。正直めちゃめちゃ眠かったが短いアクラステイ、色々見て回りたいので時間が勿体無い。

日本料理屋に行くという。名前はITO-YA。


着いて店に入る。

かなり薄暗く露店をバージョンアップさせたような感じ。
厨房が見えたが、”え、この機材で日本食できますか??”と突っ込みたくなるような感じ。

バリの片田舎で仕事をしていた時の民家の台所のような感じ。


インドネシア、日本、そしてイスラエルという先進国から来た身としては、割と衝撃だった。

友人らは「唐揚げが美味しいの」「ここがあるから結構助かっているよね」と盛り上がりを見せていた。私は冷静を装ったが結構実は焦って「おー、結構うまそうやね」とか言っていた。


人は一定期間その場所に対して想いを馳せなくなると、想像もつかないようになってしまうのだろう。


唐揚げは品切れということで親子丼を頼む。


卵はほぼオムレツだったが、具沢山で美味しかった。

オーナーはもともと日本に20年ぐらいいたようで、単身で乗り込んで肉体労働をしつつ、下北で古着屋をやって、タレントとしても活躍していたみたいだ。異国の地でタレントをするというのは、語学しかり本当にすごい。。

そのあとマーケット、Black Star Squareという独立記念碑、ギニア湾沿い、そしてガーナ料理のビュッフェ。



独立記念碑



ギニア湾


ここで奮闘する友人とその妻が凄すぎる。。


ここ数年”文明”に染まりきった私にとってどれもかなり衝撃的だった。

マーケットを歩いた時の鼻をつん裂くような臭い、魚に集るハエ、頭に思いものを乗せてバランスを取りながら歩く人たち、、、etc。

そのあと友人と色々はなした。これを聞くためだけにガーナに行った価値があるというぐらいいい話ができた。

ぶっちゃけガーナは渡航のハードルが高すぎる。黄熱病のワクチンは日本の大勢は打っていないだろうし、visa申請もめちゃくちゃ面倒だった。Visa on arrivalやonlineで完結すればいいけど、大使館に行かないといけないため平日に無理やり時間を作って大変な思いをしてなんとか取得したのだ。

今後友人らがガーナの魅力を掘り起こして日本人観光客を増やしてくれることを期待してやまない。

アフリカはやっぱり日本と全然違う。

疲れて22時前に就寝。


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