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「電力会社の憂鬱」第8話

地元対応の神髄

日本海発電所長、海野雅治は自室に3人の次長を集め、打ち合わせをしていた。
「業務分担を決めたい。」
不満だらけの人事異動であったが、とにかく顔ぶれは揃った。
技術次長の青木。この男は留任である。
安全担当次長の田尻。何と、火力部からの赴任である。
原子力の経験は皆無で、火力でも、発電所現場は10年ぶりという。
そして事務次長の山本。
坂本の腹心で人事課長から二段階昇進で赴任してきた。

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