ヘモグロビンについて
ヘモグロビン(Hb)について二日続けての投稿になりました。内容が少し固いかもしれませんがそんなもんです。きっと。
継続は力なりです。段々文章能力も上がってきますので、もう少し辛抱してやってください。
みなさん許してくれたと思うので早速内容に入りたいと思います。
⒈ 「ヘモグロビンについて」
ヘモグロビンってそもそも何?って思う方もいると思いますので、簡単に説明してます。
ヘモグロビンとは:人の血液中に含まれているたんぱく質で、主に鉄を含む「ヘム」とたんぱく質でできている「グロビン」からできています。このうち「ヘム」は酸素と結びつく運命で、全身に酸素を運ぶ運搬屋さんの役割を担っています。貧血の時に説明した通り、血液が赤いのもこのヘムが赤色素を持っているからなんですね。英語では「Hb」書きますね。骨髄(こつずい)の赤血球細胞(せっけつきゅうさいぼう)でつくられて,約120日間体内を循環しちゃいます。これは国試にもたまに出ますね。
基準値は:男性で13,7〜16,8g/dL・女性は11,6〜14,8g/dLです。数字は嫌いです。
⒉ ヘモグロビンが低いと?
女性は 11g/dl 以下、男性は 13g/dl 以下だと「貧血」と判断されますが、この程度ではほとんど自覚症状はないです。「イーサンといい女は貧血」で覚えると覚えられるかも。イーサンってDi〇neyキャラクターぽくないですか?私だけ?(笑)
男女とも 10g/dl 以下になると、「中~重症の貧血」で、全身に酸素が行きにくくなり、頭痛やだるさ、肩こりなどの症状を現れます。息切れやめまいなどが出現します。貧血は、何らかの原因によって赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減っておこるものです。潰瘍(かいよう)やがん、月経過多など出血が多い場合も、鉄分不足で貧血になりやすいです。貧血は女性に多く、成人男性が貧血を起こしている場合はまず消化管からの出血が疑われるらしいです。同じ症状でも、重い病気の前兆である場合もあるので、「貧血ぐらい」と軽く考えず、血液検査を受けましょう。本当に。
ヘモグロビン不足の原因は、鉄分不足です。鉄分がなければヘモグロビンを作れません。鉄分不足による貧血は鉄欠乏性貧血といって鉄分が不足する原因はさまざまですが、多いのは無理なダイエットやインスタント食品などを多く食べて食生活が乱れ、栄養バランスが崩れることが多いです。また妊娠中や産後の女性は鉄分が多く必要となる為、貧血になりやすく、思春期の女子は急激な成長に対して血液量が足りずに貧血になることが多いといいます。
余談ですが、ヘモグロビンが低いと酸素の運搬屋さんの力が発揮できないので、低酸素血症や各臓器への酸素不足を伴うチアノーゼや易疲労性(いひろうせい)がないかを確認したほうがいいです。Spo2(指にはめて酸素を測るやつ)で91%未満は少し休憩したほうがいいですよ!運搬屋さんが仕事をしないと心臓が頑張るので心拍数も上がるので気をつけましょう。
⒊ 貧血の種類
以前も貧血について記事を出したので、超簡単にかきますね。
「鉄欠乏性貧血」
ザ・貧血。キングオブ貧血。鉄の不足により、ヘモグロビンが低下して起こる。女性に多く見られる。
• 再生不良性貧血
骨髄の血液を作る機能が使えなくなり、血液が産生できなくなって起こる貧血。
• 巨赤芽球性貧血
ビタミンB12または葉酸(ようさん)の不足により、赤血球の増えすぎて問題を起こしてる貧血。
• 溶血性貧血
赤血球の破壊で起きる貧血。
貧血の評価です。違うやつも紹介しときます。
「貧血かな?」と思ったら特に注意してみてほしいのが、手足の爪の状態。血液の状態の悪さは爪に現れます。爪が赤ではなく白っぽい状態の時は、ヘモグロビンの量が減っていてそういう風に見えている可能性があるんです。また、爪が薄く割れやすくなったりする場合も爪の主成分であるたんぱく質が足りていないことがあり、貧血を疑う必要がありますね。
その他、爪の中央や先端部分にスプーンのようなへこみがある場合も、貧血かもしれません。
⒋ ヘモグロビンが高いと?
ヘモグロビンが高い場合は多血症(たけつしょう)や下痢や嘔吐による脱水症かもしれません。こまめな水分補給を促してもいいかもしれないですね。そして、喫煙やストレスなどによっても数値は上がります。普段は意識することはあまりないヘモグロビン値ですが、低くなったり高くなったりすることで、私たちは意外に多くの影響をうけちゃいます。ヘモグロビンの数値が気になったら日常生活を見直すチャンスかも知れません。
またまた余談ですが、ヘモグロビンが高くても、Spo2は確認して起きましょう。理由は、低酸素(COPDや先天性の心疾患などの基礎疾患)により「酸素がなくなる!!やべー」と赤血球の産生を増やすため、ヘモグロビンも増えるのです。高すぎるのも問題があるってことですね。
今回の内容はこんな感じです。次回は、「血小板について」この検査値の話は長いですが、知っていると今後必ず役に立つ時がきますので、さらっとみてもらえると嬉しいです。それでは次回のnoteでお会いしましょう。
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