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アルバイトの時給1,300円は高いのか?
ZOZOTOWNが時給1,300円で2,000人のアルバイトを採用へボーナスもという記事が出てました。
私が経営する会社の1つでも時給1,300円で募集しているのに、ニュースで取り上げてもらえない(笑)
私が学生のころ時給1,000円で昼間の仕事だったら時給の高いイメージでしたが、今や東京都は最低賃金が985円…
政府の賃金アップ政策の一環としてなのか、どんどん最低賃金があがっているイメージ。
全体の賃金はあまりアップしていないという統計が出ていますが、最低賃金だけはあがってますね。
うちも1社だけ時給1,300円でアルバイトを募集し、採用してみました。
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) May 13, 2019
なかなか難しい判断ではありますが、一時的な人件費の高騰は致し方ないことかなと経営的には思ってます。
メモ:
「ZOZO」アルバイト2000人採用へ 時給1300円 ボーナスも | NHKニュース https://t.co/G9VNGGSRnj
人手不足と言われて早3~4年、採用がどんどん難しくなっています。
仕事はあるのに、人員が足りないという会社をコンサルの現場でよくみます。
人手不足なので労働集約型の仕事があるのは当然のことなんですが…
転職も簡単な時代になっていますので、低賃金・長時間労働の会社から人はどんどんいなくなっていきます。
一時的に利益を減らしてでも、一人当たりの人件費もあげ、人も増やす企業もどんどん増えていくでしょう。
でも一時的なことではないかと思っています。
企業の活動は売上から経費を払って利益を出すという単純な活動です。
売上以上に経費を払えば赤字になって会社はつぶれてしまいます。
ということは、お給料以上に売上を稼いでもらわなければ会社は存続できないということです。
人件費が高騰し、人がより雇いにくくなるとすれば、人に依存しないビジネスモデルを作るしかなくなるからです。
その流れがAIやロボット化というのはもちろん、クラウドなどを使ったリモートワークによる能力はあるけど働きづらい人たちへの仕事のシェアなど。
ジョブ型雇用が良いか悪いかはさておき、浸透には解雇規制緩和が必須。
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) May 11, 2019
また記事内にあるようにスキルを働く以前に身につける意識。
この辺は力関係が大きく影響しそうで、企業の負担になりそう…
メモ:
日本が目指すべき「ジョブ型雇用」とは、会社と貸し借りをしないこと https://t.co/Esqw0neflf
メンバーシップ型雇用ではなく、ジョブ型雇用への移行などと言われていますが、経営者たちは、ビジネスモデルの転換へと目を向けていくのではないかと思っています。
上記の記事にメンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の違いがわかりやすく書いてあります。
欧米ではジョブ型雇用で、年功序列・終身雇用・新卒一括採用などの日本的な雇用形態はメンバーシップ型雇用と定義され、日本の雇用システムは崩壊などと言われて古いように扱われています。
間違いではないと思いますが、ではジョブ型雇用がメンバーシップ型雇用が良いかというと私はそうは思いません。
少なくとも私が経営している4社では、「私の仕事はこれです、後は知りません」みたいなスタッフと働きたいとは思いません。
一時的かもしれませんが、人生の一部を一緒に過ごし、同じ目標に向かっているメンバー。お互い切磋琢磨して成長していける関係を築きたいと思います。難しいですが…
上の記事で言えば、会社と貸し借りを作ったっていいじゃないか、大事なのはその時間を過ごしたことが人生にとってプラスだと思えるかどうかかと。
それを達成するために、
①自己成長が実感できる
②お客様・一緒に働く仲間など他人に喜ばれている実感ができる
③やりがいを感じることができる
の3つに焦点を当ててスタッフと会社を作っていきたいと思っています。
その要になるのが、「感謝」というキーワードかなと。
チームビルディングは目下の課題。
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) April 20, 2019
自己成長、他人に喜ばれている実感、給与の3つが基礎かなと思っていますが、感謝を伝えあう仕組みが必要かなと思う今日この頃。
あとは会社の未来像と個々人の目標設定の見える化。
メモ:
チームの「関係の質」が自然に高まる2つの仕組み https://t.co/NTCv9bxnB9
お給料はある一定以上もらえてしまうと働く動機にはなりづらいですが、自己成長ややりがいは上限なく感じることができると思うので、そこに価値を感じられるスタッフと働きたいなと。
また、人生の中で仕事よりも大切なことができるとき、例えば子育てとか資格試験の勉強とか、そういうときに柔軟な働き方ができるようにしたい。
これはなかなか会社自体に規模と強さが必要なので、上記のやりがいや自己成長、給料も含めて、会社から与えられて当然と思っているスタッフとでは難しく、一緒に作っていくというスタンスのスタッフが多くならないと厳しいかもとは思っていますが…
企業が変化することができ、労働に頼らないビジネスモデルを作ってしまったら単純労働しかできない人、スキルが低い人の仕事は当然なくなります。
そのときに困らないようスタッフにはスキルとマインドを高めてほしいと思っています。
スキルとマインドが高ければ、雇用という形ではなくてもプロジェクト形式で一緒に仕事をすることもできるかと。
一時的に人手不足で転職も簡単になっていますが、記事中にもあるように、人ではなくテクノロジーへ、優秀な人とのプロジェクト形式へと移管していくのは必然の流れかと思います。
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) May 5, 2019
メモ:
東京在住、正社員、男性がこれからしんどくなりそう|石倉秀明@キャスター|note https://t.co/qjPP6y3Hv5
優秀な人とであればプロジェクト形式で仕事ができますが、環境は会社から与えられるものと思って仕事をしていた人は独立しても下のような事例になってしまうかと・・・
この事例は酷すぎるが、
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) April 10, 2019
副業推奨、フリーランスの流行、流れは誰が作っているのか、狙いはなんなのかを考えないと、
ひと昔前のハケンの品格やフリーターのような悲劇が起こりそう…
メモ:
実態は「労働者」なのに…… 「名ばかり事業主」の苦しみとは - Yahoo!ニュース https://t.co/HRGNIc3dpL
副業解禁にしてもフリーランスブームにしても、誰がそのルールやブームを作っているか考えることが大切かと。
特に小さな企業は雇用からプロジェクト形式に進むと思っています。
— 吉田和矢 Kazuya Yoshida (@kazuya__yoshida) August 21, 2017
雇用はゼロにはなりませんが、必要最小限に抑え、必要な時に必要な企業やフリーと組み離合集散していくイメージです。
雇用で抱える法的リスクや固定費の増加による経営リスクを考えると、こらからより一層進んでいくはずです。
これは私の本音ですが、経営者が考えている近未来のビジネスモデルは少数精鋭の社員と優秀なスタッフとのプロジェクト形式かと。
悪意を持っている企業だと、法的リスクだけを回避するために社員と変わらない働き方を業務委託という形でさせてしまうのかもしれませんが…
会社VSスタッフ、経営者VSスタッフであったり、搾取する側とされる側という構造ではなく、一緒に幸せになる仲間となれるのが理想です。
上記の記事は、今の時代をとらえて私自身がどういう思考でどういうスキルを身につけて仕事をしているかを以前まとめたものです。
参考になるかはわかりませんが…(笑)
話がだいぶ逸れましたが、時給1,300円の記事から思いつくことを書いてみました。
「アルバイトの時給1,300円は高いのか?」というタイトルの答えは、「今はインパクトのある時給ではあるが、すぐに普通の金額になるのではないか?」です。
そのときに、どんなことが起こるのかよく考えてキャリアプランを作っていきたいですし、流れに乗り遅れないように経営していきたいです。