下肢のスポーツ傷害について
こんにちは!
みなさまお久しぶりです。
更新しようと思っていたのですが、なかなか更新出来ませんでした。
今日は下肢のスポーツ傷害について話していきます。
下肢のスポーツ傷害と聞いてどのようなケガをイメージするでしょうか?
オスグット・シュラッター病、ジャンパー膝、フォッファ病、腸脛靭帯炎、鵞足炎、シンスプリント、シーバー病、アキレス腱周囲炎、脛骨疲労骨折、腓骨疲労骨折、行軍骨折、ジョーンズ骨折など……たくさんあります。
少し専門的すぎますね…
良ければ調べてみてください。
ではなぜ、これらの傷害を起こすのでしょうか?
みなさまも一度考えてみてください。
原因としては練習のしすぎであったり、体の硬さ、成長期だから、knee-in toe-out(膝が内に入り、つま先が外に向いて脚が捻れてしまった状態)になっているからなどと言われたりします。
改善方法として、練習量を抑えましょう。ストレッチをしましょう。テーピングを巻きましょう。膝とつま先の向きを揃えましょう。となります。
確かに全て正解だと思います。
でも、もっと他に原因があるのではないかと僕は思います。
それは足です。
下肢のスポーツ傷害をおこす選手は足の指が動かないことが非常に多い気がします。
足の指が動かなければ、衝撃を上手く吸収出来ずに、足裏に負担がかかり、足首やすね、膝、股関節にまで負担がかかってしまいます。
では、どうすれば足の指が動くのか?ということですが、以前記事にしているので、こちらをご覧ください。→「足の指を動かす方法について」https://note.mu/kazuya_725/n/n740bcc04b954
「足の指を動かす方法について」には書いていないのですが、最も大切なのが、第一趾(母趾)のMP関節がどれだけ動くかだと僕は思います。
※これから説明するDIP関節、PIP関節、MP関節は上の図をみて、イメージしてください。
では、第一趾のMP関節がどれだけ動くかチェックしてみましょう。
MP関節が動くように足の指をグーパーしてみましょう。
思ったより動かない方は多いのではないでしょうか?
DIP関節やPIP関節は動くけど、MP関節は動かない……という方が多いと思います。
どうしてなんでしょうか?
それは普段から足の指を動かしていないからです。
指を反らすことを伸展(背屈)、曲げることを屈曲(底屈)というのですが、伸展は60°、屈曲は35°動かなければいけません。
「足の指を動かす方法について」に書かれている通り、歩くだけで、足の指は動くはずなのです。
歩く時の上の図のタイミングで左の第一趾のMP関節は伸展しています。
MP関節を伸展すればするほど、足関節は底屈して行きます。
かかとが上がっていくようなイメージです。
さらに、MP関節が伸展、足関節が底屈していくと、股関節も自然と伸展していきます。
少しイメージしづらいかもしれませんが、実際に歩いてみるとよくわかると思います。
簡単に言うと、後ろの脚が伸びきれば良いということです。
すると自然にMP関節伸展、足関節底屈、股関節伸展になるのです。
ですが、実際は後ろの脚が伸びず、かかとが上がらずに、足底を擦って歩いている方が多い気がします。
歩き方についても以前記事にしているので、良ければご覧ください。→「気持ちの良い歩き方について」https://note.mu/kazuya_725/n/nc5884dacae1e
「気持ちの良い歩き方について」に書いているように、重心を運ぶ歩き方が出来れば、自然と後ろの脚が伸びてくるはずです。
ここまで、歩き方の話ばかりしてしまいました。
足の指をストレッチすることは大切だと思います。
ですが、歩くだけで指が動くのに、ストレッチをする時間がすごくもったいないと僕は思います。
毎日数千歩、または数万歩と歩く中で、意識を変えるだけで、MP関節は動いてくると思います。
なぜこんなにMP関節について言うのかと思うかもしれませんが、
MP関節が動かないということは、足関節は底屈していない。股関節も伸展していない。ということです。
普段から動かしていないので、足関節と股関節はおそらく、硬いでしょう。
なので、足関節が硬いから柔軟しましょう。
股関節が硬いから柔軟しましょう。
となります。
確かに指導者が押せば、足関節と股関節は柔らかくなるでしょう。
ですが、歩き方は良くなるでしょうか?
たぶん良くならないと思います。
可動域は広がると思いますが、動きは変わらないと思います。
どうしたら柔らかくなるのか?よりもなぜ硬くなってしまったのかを考えなければいけません。
この場合だと、歩き方を改善するべきだと思います。
歩き方が改善されると、足関節や股関節の動きが良くなるので、可動域は広がり、循環も良くなって疲労の抜け方なども変わってきます。
スポーツでは、色々な動きを要求されます。
様々な方向に走ったり、ジャンプしたり、着地したり。
さらに、その中でボールを使ったり、器具を使ったり。
ケガをする選手をよく見ていると、やっぱり力んで足関節が動かない。股関節が動かない。
そういう選手に力を抜け!もっと楽に動け!と言ってもなかなか動けないものです。
なぜなら、普段歩くだけでも無駄な力が入っているからです。
プレーの時だけ力を抜くのは、非常に難しいと思います。
日頃の体の使い方の延長に、スポーツでの体の使い方があると思います。
日頃自分の思い通りに体を動かせないのに、スポーツで思い通り動かすのは非常に難しいと思います。
自分の思い通りに体を動かせないから下肢のスポーツ傷害が起きるのだと僕は思います。
自分の思い通りに体を動かす。
まずは歩き方から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
自分の思い通りに体を動かせないから下肢のスポーツ傷害は起きてしまう。
↓
プレーの時だけ意識しても良くならない。
↓
なので、日頃の体の使い方を意識しましょう。
↓
まずは歩き方から始めてみましょう。
初めに足のMP関節が動かないとダメと言ったのは、普段から使えてるかどうかの確認だったということです。
普段から良い体の使い方が出来てるからケガが少ない。
もしくは、普段から体の使い方が悪いから、ケガをしやすい。
それだけのことです。
今さら歩き方?なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、その今さらが大切なのです。
もう一度自分の体と動きを見つめ直し、ケガをしない体と質の高い動きを身につけていただければと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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