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文学は異世界への旅だ。

昔から物語に触れることが好きだった。
小説を読んでいる間はこの冴えない現実を一旦放っておいて物語の世界に没頭することができる。
小説家の森見登美彦さんが何かのコラムで書いていた、
「文学は異世界への旅」だと。
大学生になってから小説を読むことが習慣になり、社会人になった今でも欠かさず小説を読むのだが、小説を読むことの意義は何であったかと思い出そうしていたときに森見先生のこの言葉を読んで腑に落ちた。

本を開けば、そこには作者の言葉で構築された物語の世界があって、ことばで表現された世界はとても芸術的で想像力が溢れ出してくる。
本屋さんに行けば沢山の本が並んでいる。その本ひとつひとつが異世界への旅につながっている。旅先をどこにするか決めるのは個人の自由で、どの本にしようか迷っている時間も楽しい。本屋は読者を物語の世界へ案内する空港みたいだと思う。だから本がある本屋さんが好きだ。

物語は時に現実の人生の励みになり、いつも落ち込んでばかりの自分を楽にしてくれる精神安定剤になっている。僕の人生に必要なものだ。
次は何の本を読もうか。今日もまたページをめくる。

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