航空機の飛行コースに見る、海外から見た日本の原発事故のその後
日本の2019年11月時点での首相は自民党の安倍さんですが、その安倍さんが東京オリンピック招致のスピーチで、「東電の原発事故はアンダーコントロールできている」、つまり、もう、事故後の処理はちゃんとできている、と言うものだったと記憶しています。
世界の不安を払拭できたかはともかく、開催候補国の元首がそう言ったことでオリンピック開催地決定の原動力の一つになったことは確かでしょう。
別に政治的な意味は持つ気はありませんが、画像は北米から日本の羽田に飛行するオンタイムの座席モニターの画像の記録です。普通に羽田から北海道に行き来する空路ではこのような極端な航路/コースは記憶にありませんし、皆様もそうでしょう、なぜなら、最短距離を飛行するのが航空機です。
ところが、実際に機上にいた私も、直進するはずの航空機機体が少し旋回したかのように傾いたのを覚えています。すっかり旋回し始めたと勘違いし、「もう羽田沖についたのか」と錯覚しましたが、実際は東北上空。つまり機体は明らかに直進せず、何かを避けたのでしょう。
私は航空関係者でもなく、このような記述をアップすることで何らかの風評被害を起こしてはいけないと危惧もありますが、日本の航空会社なら圧力がかかっていたり忖度もあるでしょうが、海外の航空会社はそのままです。
例えば、パイロット及び乗務員は週に複数回、原発事故地(除染がどの程度行われているのか日本政府の発表はまるであてにならず根拠もありません)の至近距離を高度があるととはいえ確実に通過するわけです(事実、原発事故被害で未だに実家に帰宅できない方は膨大な数です)。
乗務員の労組があるなら、おそらくその該当地点の上は飛ばないルールを企業側に条件提示するでしょう。また、乗客もそうかもしれません、クレームに当然なります。
ここで一つ事実があるとすれば、日本国内の政府発表による、政府主導による原発事故後の経過と、海外から見る原発事故後の経過は全く別なものということです。
事実韓国は、日本の汚染水の処理水関係で全く妥協していませんし抗議しています(ただ、韓国の原発自体がちゃんとアンダーコントロールであるかは不明)、今も水産物は輸入制限していますが、それはある意味当たり前のこと。政府や東電が、処理水は海に流すしかないと言ったことを平気で言うこと自体、海外からは実にクレイジーなことだと再確認しました。
ある意味、私自身がくぜんとなりましたが、これが海外からの日本に向けられている冷静な視点であると言う事実でしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?