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生き物たちの暮す森|No.023「冬の始まり」

朝晩気温が下がり、奈良でも標高が1,000m程の山では積雪や霧氷のシーズンがやってきました。

僕の撮影フィールドである春日山原始林は、一番高い花山でも標高は500mもない程で、積雪は年に数日あるかないかです。

毎年この季節になると積雪を期待してしまいますが、雪がなくても冬の原始林には楽しみな出会いが沢山あります。

紅葉していた木々が落葉し、枝だけの寒そうな姿になったおかげで視界が広がり、野鳥たちの姿が観察しやすくなります。


エナガ
シジュウカラ

ナンキンハゼの枝先に残った白い実をエナガやシジュウカラたちが小さなくちばしで突きながら器用に殻をはいで食べる姿や枝先にぶら下がる様子に癒されたり、落ち葉の上をカサカサと音を立てて歩くツグミやシロハラ、薄暗い林の中をゲゲッと鳴くルリビタキの姿を見ると今年もまた冬鳥たちのシーズンが到来したなと実感しています。

エナガ

これから年末年始はバタバタと忙しない時期ですが、時間がある時は出来る限り冬の森へ入りたいと思います。

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